ナイトメアがやってくる!

あとがき 10の質問
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お疲れ様です。自作・英雄伝説ノベル「ナイトメアがやってくる!」に最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。では、恒例のあとがきです。



Q,01 タイトルの由来は?

A,え〜と、ナイトメアには2つの意味があります。

 まず、そのまんまの悪夢という意味。…悪夢に囚われ続けている少女レンが、それを向き合わなければならない話。それはまさしく悪夢(ナイトメア)との対面。
 もう一つは、英伝の一番難しいモードがナイトメアですよね?……だから両方をひっかけてナイトメア。

 ………で、”やってくる!”は、「そういう最も難しい状況がやってくるけどアンタ達どうすんの?」……みたいな意味ですかね。


 レンの話を書く時点で、感覚的に……自然と生まれてきたタイトルです。書き始める前に決まってましたね。SCアフターの終盤辺りにはもう確定してたかな?


Q,02 今回のテーマはなんですか?

A,メインはエステルやレン達の絆です。……他には黒の世界やら、運命というものの過酷さとか。

 まず、絆ですが、他人同士が家族になるって、そんなに簡単なものなのか?と思ったのがキッカケ。……世間的には、「エステルとヨシュアなら、たぶん大丈夫」という感覚はみんな持ってますよね?

 でも、他者を家族として受け入れる事って、そんなに容易いものなのでしょうか? しかも彼らにはそれぞれ事情があり、受け入れる側の問題だけでなく、迎えられる側の双方が納得する事の難しさがあるのではないかと思うんです。……そこを取り上げたら面白いんじゃないかと思いました。

 それ以外の部分、特に黒の世界と称した暗黒面についてですが、文中で”彼”に語ってもらったのが私の解釈です。雰囲気や方向性はあくまで推測からのものですけど、間違ってなかったと思います。



Q,03 レンやエステル達をメインに持ってきたのは何故ですか?

A,まず、3rdをプレイし、その中から主役として書けるネタを探したとき、レン以外には書けないと思いました。
 レンは私も好きというのがあったし、それに彼女の過去話は酷いモノではありますが、あれはあれで”そういう過去”として完結していますので、文章にする事ができると思ったんです。

 それに、エステルもヨシュアも、空の軌跡が終わっただけで、彼ら自身まだまだ未熟だなぁとか思ったし。そういうの書けるので、あの3人がいいかな、と。……まあ、主役だしねー。


Q,04 フルーレというオリキャラを敵にしたのは?

A,SCアフターと同様の理由で、既存のキャラだと制限やら制約があって、ヘタに使えないので、どうしても無理だったんです。それに全員を等しくイジメるには、オリキャラしかないと思いました。

 今回の目的からして、これだけはやろうと思っていたのが、………ヨシュアが嫌いである事、断罪できる事。そしてエステル達を側面から見て批判できる人物を用意したかったんです。
 今はみんなに好かれているヨシュアとはいえ、過去を慮(おもんぱか)って見たとき、彼の生き方を嫌っている、批判する人間がいてもおかしくないでしょ? その発想から生まれたのが彼女です。

 また、これは若干のネタバレになりますが、彼女のイメージは白ですけど、彼女の髪と服装が心の本質をあらわしており、彼女の服の黒色と白色の比率こそが、本当のフルーレの心……というつもりでした。


Q,05 一番、扱い易かった人、そして難しかった人は?

A,とんでもない! 全員、本当に難しすぎました。己の文章能力の低さを思い知らされました。

 ちなみに、こだわりがあったのはバンドル先生。あの人は、英伝4で巡回医師をしていたキャラでして、4では少しお気に入りでした。せっかくなので、今回はガガープを越えての登場です。諸国を巡って年老いた彼女という設定で。……まあ、名前で気付いた人なんていなかったと思いますが…。


Q,06 描いてて一番、悩んだ部分は?

A,真相へのつじつま合わせと伏線。もう……なんでこんな難しい話にトライしたのやら…。でもほぼ当初からの予定通りに終る事ができたので満足かな。


Q,07 書いてて楽しかった部分は?

A,やっぱり「オマケ」かな…。通常の「Black・End」の終わり方もきれいでいいんだけど、矛盾ばっかり残るし、彼女の目論見(もくろみ)通りで終わっちゃうからね。いい意味で逆転させたかったんです。

 ……正直、あれは甘っちょろいのわかってて書いてました。

 4章冒頭のクイズのラストで”蛇足”って言ってたでしょ? そんな事は百も承知でした。……でも、ああいう結末があるのが英伝なんじゃないかと思うんです。それが好きだから、空の軌跡、そして英雄伝説というシリーズが好きなんじゃないかって思うんです。

 だから、いいよね?
 なくてもいいかもしれない。……だけど、あってもいいでしょ?  オマケのオマケもその流れです。



 ……それと、こういうノベルサイトに来る方って、1話と最終話だけ目を通す人って多いじゃないですか。そういうのが悲しいので、いきなり最後を見ても真の終わりは見れないようにしたかったというのがありますね。


Q,08 文中で気をつけたトコロは?

A,ここも同じく全体のツジツマ合わせ。ああいう話なので、ラストに繋げるために、セリフから何から全部を最初から調整しなくちゃいけませんでしたし。

 もし、余裕がある方は最初から”彼女”の立場で読んでみてください。特に、1章のラストで彼女が泣いて呟いた言葉、あの時はわからなかったでしょうけど……全部読み終えるとわかると思います。


Q,09 今回の誤算は?

A,想定していた内容(骨子)が、「3rd」と同じだった事。あれも悪夢みたいなもんでしょ? でも、SCアフターのあとがきでも書いているように、3rdを遊ぶ前から、こういう感じの内容にする事は決まっていたんです。いや、マジで。
(3rd前にSCアフターのあとがき読んだ人なら信じてもらえると思います。あの時点ですでにタイトル決めてましたし)…後から真似たんじゃなくて、やろうと思ったら同じ悪夢モノだったという事なんですよ。もちろん想定の細部は違いましたけど。

 なので、3rdを遊んだ後、それはそれとして仕方ないと諦めまして、どうせなら3rd要素を全部組み込んでしまおう、と逆に利用させていただきました。”3rdアフター”という事を考えれば、いいんじゃないかと。


Q,10 最後に一言

A,最後までお付き合いいただき、マコトにありがとうございました。少しでも楽しかったと言っていただけたなら、それだけで報われます。

 前作、前々作と同様に、この話はベストなものではないかもしれません。でも、限りなくベターなものを目指しました。精一杯に描いたつもりです。相変わらず、つたない文章なもので、各所に見苦しい部分があるかもしれませんが、どうか暖かい目で見てやってください。

 また、一部の描写で気分を悪くされた方もいらっしゃると思いますが(特に4話目)、それについては平謝りです。英伝3rdと同じく、最後に生かすための鬱だと思って大目に見てくだされば助かります。




 ───さて、次は7ですね。英伝7。

 例によって次回もアフター作品として1作書くと思いますが、ある程度のネタはあるんですけど…どう書くかねぇ……。こればっかりはもうゲームをやってみないと分りません。その時も、お付き合いいただければ幸いです。

 それでは、また英雄伝説7アフターでお会いしましょう。











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