レン・ブライトの一日

あとがき いつもの質問
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お疲れ様です。自作・英雄伝説ノベル「レン・ブライトの一日」に最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。では、恒例のあとがきです。


Q,01 なんで書こうと思ったの?

A,そりゃあ零の軌跡でレンが合流したと聞いたら、書かずにはいられないでしょ。零クリアはしてないけど、ナイトメアみたいな話を書いたくらいですからね。彼女の締めとなる話は書かなければ、と思いまして。

 …と言っても、今回のノベルだって、風の噂で、零の最後にレンがエステル達の家族になるという話を聞いただけだし。もちろん、そのシーンすら見てないんで、全部が想像なんですけどね。



Q,02 今回のテーマはなんですか?

A,2つあります。
 ひとつは【レンの新生活への順応】で、2つ目は【カシウスを描く事】ですね。

 まず、新生活の順応ですが、レンの生活の一変した時、そこで全ての事が最初から上手くいく問題なんてないわけないと思いました。そこで起こるであろう、ちょっとしたトラブルを描けたらいいな、と。

 でも、その中で一番描きたかった部分は、”素朴な暮らしが幸せである事”ですかね。

 レンにとって、殺伐がない世界での穏やかな生活というのは、幸せである証なんじゃないかな?と。 メインで彼女の新生活での戸惑いや苦悩を描きたかった。あの子はいつも悩んでる”真面目ちゃん”だから、書くのが楽しいというのもあるんだけど。

 で、そのうってつけの場所としてロレントという居場所が最適だったんです。クロスベルでも話を描く事はできましたけど、幸せを描くという点においては、ロレント以上ではないな、と。


 2つ目はそのまんま、カシウスという人物を描きたかったからです。

 零の軌跡をプレイした人には、チラッと名前が出てきただけで、どんな人物かは分からなかったはず。それに、空の軌跡でも冒頭以外ほとんど軍部での活躍だった事で、日常での彼はあまり馴染みがないと思いました。だから、彼を1から知るために、丁寧に描いてみたわけです。

 読んでいて、「ああ、これこそカシウスだ」と思っていただけたら幸いです。



Q,03 前作のシャムシール団、なんでまた出したの…?

A,殺伐にならないための配慮です。あの人達なら、どう転んでも殺伐展開できないでしょ?

 今回の話に殺伐は必要ではなかったから、レンの相手は彼らで相応だと思ったわけです。



Q,04 そういえば、レンの武器はなんでナインライブスって名前なの?

A,英伝3rdにて、レンが初登場時に装備している武器だからです。3rdエンディングで「影の国」から現実世界に戻る際、影の国での最強武器は持って帰れないんだろうなぁと思いました。だってあそこは夢の世界みたいなものでしょ。武器までそのまま残っているとは考えにくい。

 そうなると、最初から持っていた武器が現実世界で持っている本来のものと考えるべきじゃない? 帰還したら武器は前のままだった、と。…だから、最初に持っていた武器をそのまんま持たせている、というわけね。それがナインライブスだったという事。

 前々作「ナイトメアがやってくる!」でも、そのつもりで書いてますよ。


Q,05 最後のカシウス、くそ強いんだけど、あんなに差があるもんなの?

A,昔、幼少ヨシュアが彼と戦ったあと、ヨシュアは「猫扱いだった」とか言ってたので、カシウスを描くという意味でその再現をしてみました。もちろん、3rdで初めて彼と戦った時、プレイヤーとしても同じような気分だったので、そういう圧倒的な強さをやるべきかと思ったわけです。


Q,06 …で、零キャラ達の話は書かないの?

A,描くに値するキャラがいないので。

 別に悪意ではなく、零の登場人物達は、みんな完結しすぎちゃってるんですよ、人物像が。
 だってノベルを書くのに、ロイドみたいな完璧な人間を語るほど面白くないものはないよ? 

 そりゃあ、やろうと思えば何でも書けるけど、英伝だけでなく、私の全作品は「欠点を持つ弱い人間達の物語」しか描くつもりがないので、それが無理だと思ったキャラは一切描きません。だから零キャラは未来永劫書く事はないでしょう。あしからず。


Q,07 「ティータとアガット2」のあとがきで言ってた次回作のネタってこの話の事?

A,ああ、「空キャラと零キャラの混合のシリアス事件」ってやつ? この話とはまったく別の話だよ。

 いつでも出せる用意はあったんだけど、Q、06の理由から流れました。
 はぁ…、このキャラで書きたい、と思えるのは、いつになるかねぇ。もう書く機会ないのかもね。


Q,08 最後に一言

A,最後までお付き合いいただき、マコトにありがとうございました。

 本気で短編のつもりだったんですが…、結局それなりに力を注いだ作品と相成りました。楽しんでいただけたらと思います。相変わらず、全てが想像によるオリジナルですが、作品の中で、劇中のキャラクターそのものを感じていただければ幸いです。よりベストを目指してみました。

 さて、今後ですが…、零キャラでの話を書かない以上はノベルも書かない事になりますから、英伝ノベルはひとまず終了になりますね。ロイドらが主役でない英雄伝説、もしくは軌跡シリーズ作品が出たら、また書く可能性もあるでしょうけど…、どうだろうね?


 じゃあまあ、そんなわけで。






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