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●こちらは、3DSのRPG「セブンスドラゴンV」のプレイ日記です。別に攻略とかないんで、遊んだ人も、遊んでない人もヒマならどうぞ。…けっこう面白いですぞ?
『セブンスドラゴン2020』はこっち 『セブンスドラゴン2020−U』はこっち




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 036: 『また来た! パーティ分け攻略』

 さて、プレレマ攻略にはパーティを分断しましょうという話になりました。そろそろ来るとは思ってました。

 今回は撮り貯めていたドラゴンボール3話分を見ながら戦い続けてレベル上げした分だけ強くなってるし、お金もだいぶ貯まっているので、全員分の装備を買って正攻法で立ち向かうぜ!

 ほぉら、さっき加入したオタクスタイル・ポルコ姉さんも戦えるレベルまで上がりました。十分に戦力です。全体攻撃できるしな。素早いし。
 でも、エージェントはMP少ないよね。そこが弱点かな。

 なんで入れたかというと、第三パーティが新規加入キャラだけになると勝てないと思ったので、にんにんを第三に応援に行かせてるだけなんですけどね。



 どうやらパーティごとに帝竜がボスとして待ち構えているようで、インソムニアと言えば精神攻撃で苦しめられた。

 だというのに、こんな前座みたいな扱いで消費されるだなんて…、2020−Uでは苦労した記憶だけど、少し残念だわね。

 とはいえ、TV見ながらレベルだけは上げてあるので、ヤツご自慢の即死攻撃さえ防いでしまえば強くはない。

 すでに、このシーンで使ってますがジャッジメントで速攻撃破でした。確かにデュエリストは弱いとこありますが、これさえあれば生きていけます。

 そろそろ次の新スキル解放もあるだろうし、戦い方がづ増えそうでワクワクしますな。



 一方その頃…、どこぞにいるエメル女史。

 いまだに恨みをぶつけるように竜を狩り続けている様子。そして竜殺剣がある事、自分自身が真竜の力に目覚めた事でどんな竜でも狩る事ができる。

 そりゃあそうだ。ザコ竜が王に敵うわけがない。

 そしてこうして竜を倒している事で自身の強さを再確認し、竜殺剣を使いこなしていく事でさらに強さを増していく。

 きっともう、ニアラですら敵ではなく、それ以上であるヘイズですら倒せてしまう強さになっているだろう。

 その強さはとても危険なものだ。



 あ、アイツ…、寝てた人また来た!!

 今度は未来の世界に出てきたのか、今までどこで寝てたんだろう? その辺じゃなかったんだろうな。寝てた場所が気になって仕方がない。

 しかし、そのミステリアスな雰囲気は変わらず痛いところをついてくる。竜をすべて狩り尽くした先、お前はどうするのか?…か。

 腹黒BBAが言う通りに、その前に理性が消えて人間を殺すようになるのか? それとも目的を失って死ぬのか?

 でもきっと、元には戻れない。…だったら、エメルはどうするんだろうか? ほんとエメルは可哀想。
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 037: 『ゆくぞ! 第二パーティだ!』

 さー、今度は第二パーティの出番だーーー!

 第二パーティの出番だー。

 …なんの華もねぇ…。
 少しも頑張ろうって気にもなれない。どうしよう?

 なんで俺、こんなパーティ作ったんだ? 正直言って完全に必要ないだろこの人達。っていうか、このゲームは9人も仲間作る必要ないよな。せいぜい2パーティで十分だったろ。ゲームとして必要なさすぎぃ!

 しかもデュエリストがかぶりすぎだから育てる意味もないしな。ノリだけで作ったツケが今まさに襲ってきてる印象。

 相変わらず、トムはHPとMPくらいしか上げてねぇw あとは一応ジャッジメント育てたくらいか。使えねぇー。



 だというのに、ドラゴン連戦6連発!!

 あんまり強くないとはいえ、ドラゴンを倒しても倒しても次から次へと増援に来る凄まじい連戦。

 こっちはレベルだけは育ってるけど、スキルが全員適当にしか育ってないので、めっちゃ苦労した!

 ジャッジメントを使おうにも、トラップ3種類をそもそも覚えてない人とかおりまして、それジャッジメント発動しないじゃん!www 育てたの無意味じゃんwww…などと笑顔になりました。

 いやーほんと泣けてきた…。



 で、

 第二パーティのボスは炎ポケモンだという通信を受けまして、炎耐性アクセサリを買ってこなければいけない!という流れになったのですが…。

 アイテムでリレミトしたら、ここと同じMAPに戻ることができなくなり、完全に迷ってしまうという失態。

 泣きっ面にハチ。

 うきいいいいいいい! 第二パーティ早く終わってえええええええ! コイツらもういいから! いらんから!

 今は分断中だから3人しかいない。だから、ここでレベル上げしても3人しか育たないのでツライ。どうしよう?
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 038: 『二と三と他』

 はぁ…はぁ……、み、見つけたぞ…。
 とうとう…、探し当てた! ここにいたのかぁぁぁ!!

 キサマぁ、俺様が一体何時間探したと思ってるんだ。

 TV見ながら2時間やぞ! この俺が、2時間もだぞ!!
 (↑…それ、ほとんど手を止めてTV見てただろ?)

 しかし、このMAPは木の根やら枝やらがある立体MAPなおかげで、どこ歩けば上に行けるのか探しまくりでしたな。
 歩かないとMAPが表示されない仕様のおかげで、ちょうど出入り口が木の道がワケ分からんかった。

 苦労したせいで、またレベルが上がってしまい、せっかく出てきたトリニトロ氏も見事に瞬殺。出番少なっ!



 な、なんだと! 我々が苦労して帝竜を捜索(TVアニメにクギ付けになっている頃)、ユウマさんは目的のエメルと遭遇しておりました。くそっ! なんてこった。

 エメル女史が相変わらずキリンさん相手に暴れているところに現れたヤツは、「そんだけ殺せば自分が真竜だと自覚できただろ?」などと失礼な事を言います。

 違う! エメルたんは動物園の人気者キリンさんと遊んでいただけなのです。幼女がキリンさんと遊ぶのは日本の常識! ヤムチャにはそれが分からんのです。

 くっ、このままでは反抗期の兄貴が幼女に乱暴を働くという最悪の結果になってしまいそうです! ガッデム! 第二パーティに手間取りさえしなければ、こんな事になる前に保護できたものを…。



 一方その頃、

 ようやく捜索を開始した第三パーティは、あっさり目的地に到着していました。進み方さえ理解できればザコはサムライが一撃なのです。全体攻撃でザコ一掃できるのです。

 いいえ!! デュエリストが弱いのではありません!!

 サムライは便利。ただそれだけの話であり、けしてデュエリストが弱いわけではないのです! 違うのです!

 デュエリストは技は面倒だけど燃費いいから! ダウナーとかでMP消費2倍になってもヘでもないから! 長期戦に長けている、そういう職業だから弱いわけじゃあないから! なんで弱いとか言うんだよ! 弱くないって言ってるだろ!? 適材適所だって言ってるんだヨォ!!



 氷を支配する帝竜、その名もゼロ=ブ・・・・





 う る さ い  だ ま れ ! !



 全然関係ないけど、新スキルを手に入れたら、召喚獣がさらに増えて「ドラゴン召喚」が追加されたんだぜ。

 しかもこれ、確かに弱点つけば1000とか与えられるから強いは強いんだけど、同じカード3枚揃えないといけないので召喚条件難しいんだぜ。

 まあ、一撃必殺的な技があるのは面白いけどね。ジャッジメントもそうだし、ギャンブル的な遊び方を望むならデュエリストまじオヌヌメ。

 ちなみに、電撃のドラゴン召喚は例のキリンさんじゃないかと思ってワクワクしてたんだけど、ただのサンダードラゴン出てきて泣いた。なんでキリンじゃねーんだよ! 不良品だよこれ! キリン出せよキリンをヨォ!
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 039: 『この先にあるもの』

 さあ、そろそろエデンでの戦いも大詰め、最後の真竜戦ではありますが、ここで残念なお知らせです。

 チヒロ母さんが腰痛のため、この戦いから後ろに下がる事になりました。パートで忙しかった事で治療をないがしろにしていたツケが回ってきたようです。

 けしてサムライが想像以上に強かったからではありません。想像以上に強かったのは否定しませんが、母は腰痛だったから仕方がなかったのです。

 やはり未来は若者が切り開いて行くもの。

 新しい仲間でありながら、2020キャラで使用という、まさの「前作キャラ」というオイシイ役どころが増えて、ますます加速するストーリーに期待しましょう! はい、次。



 さあ、ここからマジメモード。

 この先に何がいるのかは聞くまでもない。エメルだ。第四真竜ヒュプノスと呼ばれることになったエメルである。

 まだ反応が途絶えていないという事は、ユウマ君と戦闘しているのだろう。エメルも相当の強さだからすぐには決着がつかない、という事か。

 それはきっと、皆が分かっている。

 分かってはいるけど、進むための一歩が重い。竜になったとはいえ、知り合いを、人のままであるエメルを殺さなければならないから。殺さなければエデンは救えず、第七真竜を倒すことはできない。



 ナガミミはきっと、そういう気持ちを汲み取っている。だから、必要以上の言葉はかけない。簡潔に行く先を伝えてくる。知ってる。口は悪いけど面倒見はいいからな。

 重いけど、その一歩は踏み出さなければならない。

 今は戦うことを恐れてはいけない。その先に予想できる未来があると分かってはいても、ここで立ち止まる事は出来ない。

 サイラスも、ブリ姉さんも、エメルを慕ってたんだなぁというのは良く分かる。エメルは少々ナマイキに見えるけど、懐が深いし、リーダーとしてグイグイ引っ張ってってくれるしな。
 だから、本当なら、本当に殺さなければならないなら、その役目を13班に委ねるのはツライんだろうなと思う。



 駆けつけたその場には、押されるエメルと、余裕を持って戦うユウマ君。この口調だと、完全に勝ちを意識してるな。

 コイツ、ずっと自分の存在価値は真竜を倒すことだと言い続けてきたからな。その力を見せつけ、真竜を倒せる事に喜びを感じ、存在に意義を見出している。

 だから、エメルがどうとかよりも、真竜となった相手を倒す。それだけのためにここにいる。

 ユウマ君の意思がどこにあるのかはさておき、エメルはもう倒れそうで、手を出す必要もない情況になっている。

 自分達、そしてサイラス達は、今どう思っているのかな? もう言葉を口にできる心境でもなさそうだけど…。



 ついにエメルを吹き飛ばして、落とした竜殺剣を手にするユウマ君。竜を殺す決定打を手にしたんだからな。

 殺せば終わり。ユウマは存在意義を満たすことが出来る。エメルが倒れればエデンは救われ、検体も手に入る。

 でもな、世の中には運命と言う名のフラグがあって、それは、どうあっても覆せない。ユウマがここでエメルにトドメを刺すことはない。今回もお前は無意味だという事を突きつけられる彼もまた不憫ではある。

 ユウマが欲しいのは生まれた意味。存在の意義。

 きっと、どうやってもまた倒せないと知ることもなく、彼はその手の武器をエメルに向け、走り出す。



 そして、ユウマが竜殺剣を振るった。
 エメルもまた反撃しようとして武器を前に出した。

 誰も予想できなかっただろうし、ユウマも勝利を確信していたはず。しかしそうはならなかった。

 消えたと思っていたアイテルが犠牲になった。

 



 アイテルはなぁ…、悲しかったんだろうな。

 姉がこうなってしまった事も、いつまでも終わらない竜への憎しみも、最愛の人が消えたことも、色々な事全部。

 でも、こんな事にはなって欲しくなかったはず。こんなになるまで竜と戦い続けてきた姉を見るのは悲しかった。疲れ切った姉の壊れていく姿は見たくなかった。

 だから、こうなる前からずっと、自分達はもう穏やかに役目を終えるべきだと思っていたのだろう。

 かんた達という竜を狩るものが現れ、任せていけると思ったから、その役目と思いを託したかった。こうなる前に。



 アイテルの死が最後のトリガーだったかのように、エメルが苦しみ出す。今この出来事で踏みとどまっていた何かを越えてしまったのだろうか?

 真竜への覚醒にはキッカケが必要だったのかもしれない。踏み留まっていられる鍵がアイテルだったのかもしれない。でもこれは確実に良くない事への変貌(へんぼう)であり、取り返しのつかない事。

 ここから先は、誰にも予想できない。

 第四真竜がその姿を解き放つ。
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 040: 『第四真竜ヒュプノス』

 姿が変わった。これが第四真竜の本当の姿。

 正面はエメルだけど、背中の青いのがアイテルの髪で、裏返しになると悪魔のように変わったアイテルが魔の光を放っている恐ろしい姿。二人でひとつの生命体。それが真竜ヒュプノス。

 エメルの人格は理解した。(↓以下そのまま抜粋)

「真竜とは”進化の極北”。円熟された種族がただひとつの意志の元で統合される時、その種族の高位生命体、即ち真竜へと進化する」

「エメル、アイテル…、何千、何万もの果敢なき、流浪の途、憎悪も…愛情も…、全ては真竜へと変ずる過程に過ぎなかったのだ」



 ん? つまり、真竜は竜の姿をしているからといって竜の神とかじゃなく、その生命体ごとの究極進化、みたいなものなのか。いわゆる最悪のデスピサロか!

 エメルは憎しみを核とした究極体であるから、完全覚醒すると全ての生命を憎んで滅ぼす事になる。

 それは、滅ぼすことを糧にして生きる真竜って事。

 前にワタクシはエメルを竜を殺す事で生きる真竜って考えたけど、そうじゃあなくて、竜に特定せず、憎しみだけを向ける悪となるって事なのか。

 そして、いずれエメルとアイテルという自我も消えてしまう。そうなったらヒュプノスは彼女達ですらなくなってしまう。それはもう、ただの破壊獣だ。



 だから、殺してくれ。
 エメルであるうちに、アイテルでいられるうちに。

 自分達が守ってきた者を自ら破壊する絶望。
 自分達が倒すべき敵であったモノに成り果てた絶望。

 そして今から、目の前にいる未来への希望となる竜を狩るものを殺してしまうかもしれない絶望を止めて欲しい。

 絶望から、解放してくれ。

 貴様が、星の意志であるなら。祈りを具現化するモノであるなら。我を打ち倒せ!




 こうなってしまったら、もう無理なのだと、誰もが理解していて、…でも、もしかしたら救えるんじゃないかという、一縷(いちる)の望みを口にする。

 倒さなければならないなんて事、とっくに知っている。

 でも、口にしなきゃ耐えられない気持ちもあるから、だからブリ姉さんは口にしてしまう。口にするだけの最後のわがまま。

 13班に託す。それは決めていたこと。

 だから、最後まで見届ける義務がある。それがエメルを慕う自分達ができる唯一の役目。

 そして吹き飛ばされた衝撃でダメージを負ったユウマ君も立ち上がることすら出来ずにいた。また何も出来ずに。



 真竜に滅ぼされた故郷。
 全てをを失い、ただ二人生き残って地球へやってきた。

 それは自分達の復讐ではあるにせよ、それでも竜と戦うために知恵を人々に与え、世界を救ってきた。

 竜討伐のためとはいえ、それでも人々は救われた。
 死ぬべき者達が救われたから、いまこの星がある。

 だというのに、これがその結末なのか? 何万年もの、気の遠くなるような時間を竜討伐に費やしてきた結果が、竜になって殺される事なのか? 自分達が戦ってきた憎い敵となって全てを壊す存在と化す事なのか?

 …これは、あんまりだろ。いくらなんでも可哀想すぎるやろ。しかも戦闘BGMが歌付きで泣かせにきてて、彼女らには今までの思い入れあるから、マジ泣き5秒前。



 第四真竜ヒュプノス。強すぎィィィィィ!!

 レベル上げすぎで余裕かと思ってたら、全然そんな事なかったんだぜ。HPは約10000くらいか。

 通常攻撃は問題ないんだけど、HP回復の後の超連続攻撃「一の太刀」は防御しないと壊滅状態だから、防御するしかないんだけど…、ジャッジメントが成立しない!

 仕方ないので、序盤で「一の太刀」を使ってこない事を利用し、序盤でジャッジメントを成立させるしかなく、序盤で2発当てて、残りはごり押ししかなかった。

 もしかすると…、デュエリスト3人で挑んで、序盤にジャッジメント3人確定させれば、その方がいいのかもしれない。
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 041: 『悲しみを断ち切るために』

 ………戦いは終わった。

 でも、待っていたのは別れ。
 それは知っていた、覚悟していた結末だった。

 周囲は穏やかで、横たわるエメルもまた安堵していた。何も壊さず、誰も殺す事がなく、終わることができたから。

 「こんなに晴れやかな気持ちは初めてだ」

 竜を憎んでいた気持ちはどこにもなかった。解放された事、全てが終わった事が彼女をそうさせたから。

 …結末は、彼女に優しかった。



 でも、それでもエメルは望んでいる。
 竜の生み出す悲劇が消えてなくなる事を。

 この星が、竜の脅威から真に解放される事を。

 自分達にはついぞ果たせなかった願いだけど、でもそれを託せる相手がいるから安心している。星の意志を継ぐ者がいるから。あとは続く者に任せようと思えるから。

 未来の全てを彼らに託す事になんの不安もない。
 彼らなら、13班ならきっとやり遂げてくれる。

 だから、泣いたら失礼だ。安心しているエメルを心配させてしまう。だから、サイラスもブリ姉さんも、泣くことなく見守っている。



 エメルが安らかに逝く。

 長かったな。ずっと戦ってきたもんな。今まで助けてくれて、ありがとう。人間に力を貸してくれてた事に感謝を。

 ずっと見守ってくれた彼女ら。
 エメルも、アイテルも大好きでした。…お疲れ様。


 プレイヤーとしては、彼女らにこんないい締めくくりを貰えたのは本当に嬉しい。もっと粗雑な扱いを受けるかも、という危惧もあったからね。優しい最後だった。

 サイラスなどエデンの仲間達に慕われてたし、13班もすぐ認めてもらえたし、いいリーダーだった。腹黒BBAがあんなのだから、余計に目立てて最高でしたわ。



 全ての竜を狩り尽くせ───…

 それは最も重い言葉。でも、必ず果たさなければならない誓いの言葉。全力でやらなきゃですな。

 さあ、これで真竜の検体は5つ揃った。

 第一真竜 アイオト(DSにて討伐)
 第二真竜 ????
 第三真竜 ニアラ
 第四真竜 ヒュプノス
 第五真竜 フォールハウト(2020−Uにて討伐)
 第六真竜 ヘイズ
 第七真竜 VFD(最後の目標)

 次の標的は第二真竜か! どんなヤツだ!?
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 042: 『悲しいお知らせ』

 ……お前らに悲しいお知らせがあります。第三チームで戦ってくれていたヤックルと名乗るデュエリストが前回の戦いで死亡しました。
 弓矢で尻を刺されたのが致命傷だったようです。(←真竜って弓使ったっけ?)

 彼は優秀な男でしたが、すでにもう顔が思い出せません。しかし諸君、涙を拭くのだ。代わりに彼とまったく同じ能力を持つ優秀なデュエリストが加入したのである!

 加入に際しては350円という大金を積まねばならなかったものの、それくらいの出費、この太マユゲを見られたと思えば安いものだ。

 っていうか、これ服が違うだけのルシェじゃん!…などと言ってはいけない。そんな事は100も承知だ。



 そして貴様らにもうひとつ伝えたい事がある。

 戦闘シーン可愛い!(断言)

 …おお、神よ。これ以上何を望むのだ? 敷いて言うならばスカート短いので、もう少し下から参照できるモードを追加していただきたかった。あとちょっと、あとちょっとだというのに! なんとも悩ましい絶妙な短さである!

 それから水着に着替えて戦える鑑賞モードが欲しかった。むしろ、ウラニア様のえろい服を着せるなどのモードが欲しかった。それからえーと…(←望みすぎだろ!)

 しかし、この子を使うとなると、またデュエリスト3人のパーティに戻ることになるなw 頑張ります…。
↑UP




 043: 『ユウマさんの病気』

 さて、ノーデンスの社畜として出張から戻った俺らでしたが、社長に笑顔で迎えられ、肩の荷が下りた気持ちです。

 まあ、これで5つはよいのですが、東京にもフロワロが咲いていて、帝竜も現れていたのだから、6体目はやはり東京にいるんだと思うのですが、今のところ反応もないのは何でなんだろうなぁ?

 2020−Uで出てきたフォーマルハウト氏はよく顔出してたもんだけどね。しかしこれまでの戦いで、色々な真竜がいると分かったし、6匹目も何か特殊な事を考えているんだろうなとは思うのですが…。

 とりあえず、社長が休憩しろ、とおっしゃるので素直に寝ます。それが社員の務め。(←完全に企業戦士)



 マイルームへ戻ろうと思ったら、ヤム…じゃなくて、ユウマさんが俺らに用があると屋上へ呼び出されました。

 まったく関係ないけど、「キレちまったよ 屋上 aa」で検索すると間違いなくあの絵が出てくるなw


 それはさておき、さっきの戦いでは結局また倒せなかったわけだし、今回こそはと意気込んで、かなり追い込んでたのに失敗、…というのはメンタル的にきてるわな。

 でも、こう言ってはナンですが、真竜ヒュプノスにはユウマさん勝てなかった気がする。今までの真竜どころじゃなく、それ以上に強かったじゃん。所詮、弱いのをいくら取り込んでも、上限はそこまでなんだよ。LV30、LV50を取り込んでも上限は50であって、LV80には敵わないって事。



 そういうわけで、ユウマさんの一人語り開始。



 うん、うん。へー、ああ、うん。

 う〜ん、そうですよねぇ? あー、えーとねぇ…。



 ごめんなさいユウマちゃん。お母さん、ユウマちゃんのお話全然分からないわ。もうちょっと日本語で話してくれる?

 要約すると、真竜は究極進化であり、支配する力を持っているのだから、真竜はその力で支配する事がその世界で最大の効率化になるのだ。今一番強くて真竜に近いのは、かんた氏であると知れ。

 だそうです。

 …そうか、お前もそういう年になったのか。12〜3才で反抗期となり、その次に来る病気となれば、理解できる。

 いいかユウマ。父さんがその病気について教えてやる。それはな、不治の病…、中二病だ。あんまり母さんに妄想を言って困らせてはいかんぞ。



 ユウマさんの発言は自身の存在意義にこだわる姿勢から来てるわけですが、ちょっと重すぎ。

 真竜を体に取り込むことで正常ではなくなるって言い続けて、今のところ頭痛とかもないし大丈夫じゃね?…とか思ってましたが、今回のこれで分かった。

 もうこの人、とっくに壊れてるんだね。

 この執着はすでに異常の域。もう自分が戦って勝つ事にしか見えてないんだもの。これで突き進んで、どうせ真竜みたいになって戦うんだろうな、という結末が見える…。

 まあ、ぶっちゃけヤムチャが生きようと死んでようと、興味すら湧かないのは言うまでもないけどな。
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 044: 『5.1章 色々こまごまと』

 今回はエクストラ章で、サブストーリーをもりもり遊ぶ感じです。あまり出番のないサブキャラ達がメイン。

 短いけどそれぞれの存在感を改めて確認させてくれるストーリーが多かったですな。そうだろレイブン!?

 しかしこの人毎回負けるけどさ、いや、彼が悪いわけじゃなく、ドラゴンを一人で相手にしていい勝負してるんだから、考えてみたらメッチャ強いよな。

 そもそも、仮面ライダーとか戦隊モノヒーローで、完全に一人でドラゴン倒せるヤツはどれだけいるんだよ? どう考えても全員火力が足らない。パンチキックで倒せる相手じゃないもんな。それが例え必殺キックでもだ。

 怪人みたいに人間サイズじゃないんだぞ? 5メートル、ヘタすると10メートル級だぞ? 誰も倒せないだろ。



 とうとう、奥義が…、各クラス最大の奥義が追加された!

 エグゾースト技であり、戦闘中1回出せれば御の字くらいの超級技。その習得も凄まじい苦労をしなければならない。毎作ごとに苦労して習得した思い出が…。

 サムライなんかは、3ターン制限でクソ強いウサギを倒さなくてはならない、というもので、LV60でも全然無理というキツイものだった。
 くっ! だが俺達は真のデュエリスト。どんな試練にも打ち勝ってみせるぜ! いくぜ! カードドロー!!

 自動販売機で1000円を投入。…ガチャーン…!
 超レアカードGetだぜ!!

 奥義習得。…世の中は金がすべてだ。



 最近ちっとも行ってなかったラウンジ。

 実は、かんた君。やまださんご一家と長くパーティを組んでいたせいか、やまだクンだけでなく、お母さんからも熱烈な愛を受けてしまったため、さすがに母親からの愛は重いだろう、と行くのをやめた経緯がある。

 よくよく考えてみたら、NPC達とも会話があるんだった。せっかくの5.1章なので、全員に聞いてみる事に。

 そしたら、なんとナガミミの正体が!!

 やや! 画像がぼやけて見えるぞ。なんという不具合。

 お前らに満面の笑顔でこれだけは伝えたい。甘えんな。こんなネタバレを軽く話すほど、俺の心は澄み切っていない。ニッコリ(はーと)



 緊急事態発生! 繰り返す、緊急事態発生!!

 ウラニア様がご自身の服装に疑問をお持ちになられたようである! これはマズイ! お前らがそういう目で姫様を見るからバレちまっただろうが!!

 いいえ、なんでもございません姫様。それは思い過ごしでございます。その服装こそがルシェの王たる証。何を恥じる事がございましょう。

 やい、お前ら。全力で姫様から疑問を取り払う作業を行うぞ。お前らはもう姫様に近づくな! 見ていいのは俺だけ、…以上だ!

 姫様のお召し物は最高でございます。よろしければ、そのヒールで私をお踏みください! ありがとうございます!
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 045: 『ヒロインと俺の話』

 70年以上も前に決戦の舞台となった東京タワー。

 とあるボスのせいで、老朽化の工事が不要となったせいか、いまだに健在で中もキレイという観光地です。

 自衛隊のタコ親父によると、ここに俺らが最初に負けイベントでやられた帝竜が復活しているという話で討伐にやって参りました。

 そしたらドラゴン討伐より難題をお聞かせくださいまして、いや〜、ちょっとまあ、あれですよ。親子問題を相談されてもねー。我々は竜を狩る能力しかないものでして…。

 でも、これだけは言えます。ミオちゃん、父親に似なくて良かったですね。あんたに似てたら世界の破滅だったと思うぞ。割とマジで。



 …などという仕事を終えて帰宅した俺らの部屋は、ミオちゃん主催の13班お疲れ様パーティが開かれていました。

 え? まじで!? まじで俺らのために皆様集まってくれたの? ウラニア様やグーグル兄さん、サイラスやブリ姉さんまで、お友達NPC勢ぞろいじゃあないですか!

 友達と一緒にご飯…だと? あれ…、目から汗が…。

 アマゾンjpにも売ってない友達が、いつの間にかこんなに沢山いる。こんなに嬉しい事があったなんて…。

 和やかな空気に包まれて、僕は、席につこうとした…。



 そんな時、グーグル兄さんがお茶が熱いとわめく。しかし、そこはさすがのウラニア様。日本茶の飲み方を無能な部下へと教えて差し上げる。

 日本茶を飲むときに、作法で湯飲みを回すのは、熱を冷ます効果があるのだとか。え! そうなんですけ!? 日本人なのに、まったく知りませんでした!! ウラニア様の知識に脱帽です!

 それを聞いたエーグル兄さんは、そもそもが馬鹿なので、全ての力を振り絞って湯飲みを回し、周囲にお茶を拡散させるという失態!

 まったく何をしているのか、と渇いた笑いを浮かべつつ、僕も席につこうと反対側へ移動をし…。



 …と思ったらサイラス君が、仲間のナギリもルシェだけど、同じようにネコジタだと言い出す。あーそうなの。

 確かにお茶が熱いとはいえ、そこまで冷まさなければ飲めないというのは、ちょっと過剰だなとは思う。

 うむ。確かにあのネコミミがある以上、ルシェは全員ネコジタなのかもしれないな。あはははは…。

 そんな話を聞きつつも、僕はそろそろ座りたいな、と思いつつ、反対側へ移動しようとする。せっかくのゴチソウが冷めてしまうのはモッタイナイ。

 話しながら食べさせてもらおう。ようやく席につこうとし…。



 そこへ話題のナギリさんも登場した。フロワロの毒に犯されて生死の境をさ迷った彼女でしたが、今日は歩けるくらいの元気があるそうです。

 おお…、回復に向かっているとはいい事じゃあないですか。エメルの件で気落ちしていた彼女が元気な笑顔を見せてくれる事は何よりも嬉しい。

 でも、そろそろ僕もゴハンを食べさせてくれるともっと嬉しいので、もういい加減、席に座ってもいいでしょうか? いいですよね!? 僕のために開いてくれたはずのパーティなのに主賓が食べてないとかおかしいですからね!!

 ナギリさんの隣空いてますよね?! 俺ら座っていいんですよね!? もう食べてもいいですよね!?

 ようやく僕は席につける事を確認し、座ろうとし……。



 あの…、コッソリ抜けるって……。

 あの、なにこれ、嫌がらせ? 新手の嫌がらせなの? 俺が主賓っていいつつ座れないまま一口も食えずに連れ出されるとか、どんなイジメなの? おかしくね?

 くっ、まあでもヒロインが人気のない場所にきてぇ〜ん(はーと)などと誘ってきているのに、これで行かないわけにはいかんな。プロのラブハンターとして、ここは迅速について行こう。

 食うものが飲食から幼女に代わるだけで、ゴチソウには違いない。今だけは竜を狩るものはお休みだ!

 ミオた〜ん! いまいくよ〜〜!!



 普通にまじめな話だった…。(絶望)

 うんまあ、そうですね。ヒロインが主人公に最後まで力を貸してくれるって言う展開は好きだね。エンディングで結婚式だね!

 いやしかしですね、話は変わりますがこのゲームのヒロインって間違いなくミオちゃんだよな? まあ、ウラニア様もブリ姉もいるけど、本筋のメインはミオちゃん。

 この子、まだ14〜5才くらいでしょ? 彼女の恋の相手は主人公、つまり自分なわけで、男キャラが似合うのは、そりゃあ当然なわけですが、大人の男キャラで恋愛うんぬんの話になると、主人公が大人だとマジでロリコンにならね?
 そう考えると、少年キャラのかんた君を選んで良かった気がしないでもない。オッサンキャラ主人公だと…。



 で、それはさておき。

 あれから部屋に戻ったら、やはり料理は全て食い尽くされており、誰もいないのに食い終わった皿だけが残されているという絶望を味わった俺ら…。

 仕方がないのでヒマなオッサンを呼びつけ、チャーハン作らせて腹を満たす事にしたのだが、きゃつめが妙な質問をしてきた。

 「お前はあの娘を…那雲澪を、どう思っている。」

 娘が心配で仕方がないくせに、父親だと名乗れない根性なし。俺は正直に”幸せにしてみせます!”って選択肢を選んだら、「まだ早い」って速攻返された。うっさいオヤジだなー。あ、チャーハンご馳走様でした。
↑UP




 046: 『暗転』

 最近では珍しくもない光景から6章スタート。

 まあ、小鳥さんおはよう! 今日はいい天気ね! 空は雲ひとつない快晴。こんな日は清々しい気分でお出かけできそう。さあ、お洗濯しなくちゃ!

 まあ、管理人のおばあちゃん! 腰痛はいいんですか? ええ、はい、そうですね。用があれば呼んでくださいね? この前みたいに無理をしないでくださいよ?

 あらあら、202号室のユウマさんはすごい歯軋りね! きっと昨日はお仕事大変だったのね。ウフフ。

 周囲の住人もすっかり慣れたようで、この程度の歯軋りなど気にしない。



 わあ! なんだその頭! しかも顔まで黒いじゃねーか。寝起きで悪人顔の司令官みたいな人殺してるし、なんかヤバイのが目覚めた感がすごい。

 お話によると、真竜5体分のデータをインストールした事で、竜の知識とこれまでの経験や思考など、全てを兼ね備えた存在になったのだとか。スクリーンショットでも言ってますが、「統合する者」なんだって。

 ああ、つまりあれか。ピッコロさんがナメック星人と融合しても、土台はピッコロの精神であり、ただそこに知識を得るだけ、というのと同じ状態なのかな? なるほどな。

 で、無知の極みだったところに、莫大な知識と能力を受け継いじゃったもんだから、俺が宇宙最強なんだー!って陽気になってる感じか。



 そんな頃でした。世間一般の皆様が大変な事に。

 竜斑病が一気に拡大、勢力を強めてしまい、誰彼構わず猛威を奮うという事態に! これはヤバイ!

 何がヤバイのかというと、一人の例外もなく耐えられない、という事。外を歩いている東京の皆様だけでなく、アトランティスの避難民や、エデンの避難民も、室内にいるノーデンスの社員ですら耐えられないという事。

 こんな状況じゃ、とてもじゃないけど治療どころじゃない。このままじゃ全滅しちゃう! ヤバすぎでしょ!

 エデンで咲いた青フロワロのように毒素を撒き散らしているのだろうけど、外を見るとそんなに咲いているようには見えない。



 わあああ、ナギリさーーーーん! せっかく快方に向かってたのに、悪化どころじゃなく、絶命寸前じゃあないですか!

 それどころか、隣に立っている医師までも倒れてしまうという異常事態。いくら13班が竜を狩るものでも、この状況は解決できない。竜を狩らねばフロワロは取り除けない。

 どちらにしろ、真竜が現れているに違いない。探していた第二真竜が襲ってきているという事か。くそっ、モブはどうでもいいが、ナギリさんは実は好きだったので殺さないでくれ! モブはどうでもいいから!

 これ、もしかしてウラニア様とかブリ姉とかにも影響出てるんじゃないだろうな? もしそうならヤバすぎる。



 そんな頃、外の状況を把握しているBBAは…、やけに落ち着いてる。予想以上に早かった、とか言ってますが。

 で、しかも十郎太に13班をよろしく頼む。

 あーーーーーー、やはりそういう流れなのか。まあ、セブンスドラゴンといえばBBAは敵と相場は決まっているからな。そうじゃないかとは思ってたけど、やはり敵だったか。

 でも何でだ?

 コイツが敵で真竜なのだとして、だとしたらナゼ仲間の真竜を倒させてたんだ? 竜を狩るものを手元に置いておくなんて、寿命を縮めるようなものだろ。



 ぎゃああああああ! 寝てる人が!!
 同一人物ではないとは思ってたけど、真竜側だったか。

 しかし、コイツも謎が残りすぎている。協力者にしてはBBAから全てを聞かされてなかったみたいだし、とはいえ敵対していたわけでもないし。

 すぐ消えちゃったけど、考えてみれば、もう6章だったな。全7章ならそろそろクライマックスでもおかしくなかった。まだ第二真竜討伐があるから、山場は先だと思ってたよ。

 くっそー、それにしてもフロワロがやばいなー…。
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 047: 『ザオリクのない世界でのザラキは絶望』

 みんなゴホゴホ咳き込んでいる中で、まったく咳もしていない友人達。安心した。俺らの友人はやたら丈夫なキャラだった。

 どうやらBBAに呼ばれて集まってきたみたいだけど、皆様も今の状況がヤバイというのは理解しているようで、その回答を求めている。

 BBAめ…、悪役らしく後ろを向いているのがいいな。

 とはいえ、こういう場面では真相を語るのがセオリー。ちょうどよく主要人物も集まっているし、全て話してもらおう。どうせ、いままでのようにバトルになれば戦うのは俺ら13班だし、ジャッジメント2発当てれば即死だろ。

 さあ、話してみろ。聞いてやる。



 ん? 何の話をしている?

 なんでこの場でそういう話になるんだ。そんな事よりこの状況を打開するにはどうしたらいいんだ? 正体を見せるなら早くしてくれ。



 だから、何の話を…。

 と思った途端に、突然の突風と衝撃! 何か大きな力が自分達を襲い、震えさせた。



 くそっ! なんだったんだ、今の。

 「おい、やまだクン…あ、ごめん。にんにん無事?」
 「誰がにんにんだ。やまだでいい」
 「おっと、これは失敬!」

 「お、ミオたんも無事だったか。ヤックル、ナイス防御」
 「…ハウルなんだけど…」
 「ああ、ごめん。同一人物だと思ってた。失敬!」

 さすがだねー、じゃねぇ! こらBBA、危ないだろ! 急に攻撃してんじゃねぇ! まったく、おいブリ姉さん、そっちは大丈夫だった?

 もしもし? ブリ姉さん?



 え………?

 あれ? 今ので…? え、即死? …え?

 ちょっと待って。いやほんと待って。まじで? 一撃? おいおい、冗談はやめてくださいよ。



 あああ……あああああああああ、ああああああああ。
 ウラニア様…まで…。ちょっと…、まじすか。

 そうだった…。忘れてた…。

 このゲーム、セブンスドラゴンだった。このシリーズで皆でパーティは死亡フラグだったああああ!!

 そういえば、今回はモブキャラが竜に殺されたりしないと思ってた。死人はいるんだろうけど、あんまりいない、という事に気づかなかった。

 まさか、ここで…、ここで友人を全滅させるとか、畜生どころの騒ぎじゃないだろ。シナリオライター悪魔かよ。

 死んでなくて実は生きてるパターンはないな。…だってこれ、セブンスドラゴンだもんな。



 必要ない…って、こいつ…。
 こんのクソ野郎が…。何を偉そうに。

 



 第二真竜NDか、あーはいはいそうですか。
 聞いてやるよ。お前の悪企み、全部吐き出せ。

 全部話したら、ジャッジメント3連発で消滅させてやる。

 父さんからウラニア様を奪ったキサマは許さない。グーグル兄さんもサイラス君もマジどうでもいいけど、ウラニア様を殺したのは許さない。

 こうなったら…、もう寝る! おやすみなさい!
 次回は3日後!
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 048: 『ここでタイトル』

 3日経つのが早い…。えらい早い。
 まま、ま、まさか俺は加速の能力を手に入れたのか!?

 しかし、加速してもその間の記憶が欠落しているのは考え物だな。それ、加速の意味ないだろ。まずは思い出せ。

 えーと、アリーが第二真竜だって言い出して、ザラキを食らって友人全滅。…友人…、全滅?

 うわああああああああ! 俺のウラニア様があああああああ! くそっ、思い出したぞ。こいつ…っ!

 え? ドラゴンですか? なんだって言われると、まず思い出すのが動物園にいる黄色い首長のあれですかね。先日は初めてあれがドラゴンだと知りましたし、あれは印象深かったですね。



 え? そういう話?

 まあ、生命のピラミッドで言うところの強弱関係で言えばドラゴンは人間より上ですよね。ドラゴンは自分より下の人間を食べて、人間は自分より下の動植物を食べて。

 食物連鎖ってそういう話ですよね。

 アリーが言うには、人間が食べている動物達は家畜として食べられるために飼育されていて、反乱など起こさない。抵抗さえ出来ない。

 狩る者と狩られる者との序列は崩れることがない。
 うん、難しいけど話は分かります。

 きのこの山とたけのこの里が争っても、勝敗は覆せないからな。あっちが勝つからな。あっちが。



 でも、人間はそれに抗って、自分達よりも上の生物であるドラゴンさえも狩る。序列をひっくり返す。

 それは進化ではないのか?

 しかも、ドラゴンより上の真竜でさえ倒すという順序もくそもあったもんじゃない状況は、人間がそれほどまでに進化した結果ではないかという事。

 ん? そうか?

 それ、最初から人間が強かっただけで、ドラゴンの方が上という認識がそもそも間違ってただけじゃね? …まあ、いいや。いまはお話聞きましょう。



 そうやってドラゴンどころか、真竜さえも倒す力を手に入れた人間の進化は、極北に至るものだ。

 そもそも、真竜は宇宙に6体しかいない。七番目の真竜VFDなどというものは、最初から存在しなかった。

 しかし、その進化した人間こそが、進化の果てへとたどり着いた生物であり、七番目の真竜たりえる存在。

 つまり、セブンスドラゴンとは人間のことだ。


 し、知らなかったぜ。…今初めて真相を知って震えが止まらないんだぜ。心臓の鼓動がやけにデカく聞こえるぜ。

 そうか、俺はドラゴンだったのか。



 ああ、違った。かんた君達の事か。真竜を倒した者だからそうなるな。てっきり俺の事かと思った。

 で、かんた君がセブンスドラゴンという高みに到達するには、6体の真竜を倒してドラゴンクロニクルを完成させ、自分の物とすることで完成する。

 七番目の真竜になる事で、進化はさらに進み、この世界は新しい地平に進む事ができる。うむぅ、つまり、アリーは進化させたいから、かんた君達という逸材に力を貸し続けていた、というわけか。

 だから、それ以下の人間はいらない、と。セブンスドラゴンには届かないウラニア様やサイラス君達は死んじゃってもよかった、と。

 さっきのザラキは選別、という事か。



 ドラゴンクロニクルを完成させるためには、6体の検体が揃わなければならない。つまり、第二真竜の検体も必要。

 だから、自分を殺せ、か…。

 腹立つわ〜。BBAになると人間はこうも歪(ゆが)むのか。なんて気に食わないヤツなんだ。

 それさぁ、お前の個人的な目標でしょ? BBAの趣味なわけでしょ? なんで俺らまで巻き込むの? なんでお前の喜びを満たすためにウラニア様まで殺してんの?

 サイラス君はいいよ? あれくらい許す。間違ってサクッとやっちゃうのも仕方がない。(←いやダメだろ!)

 あ、次に行きます。
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 049: 『ボロ雑巾のように逝く』

 うえーーーー!? 売店コンビーーー???
 なんでコイツらがここで出てくるの?

 彼女らはただの社員なわけではなく、アリーが昔、真竜として戦った時の敵だった者達。第二真竜と彼女らは敵同士だった、と??

 かなり強かったから、思考をいじって…つまり洗脳して手元に置くことにした。うわあ…、えげつない。

 真竜を倒そうとしている敵を、洗脳して真逆の考え方にして使うってどんだけだよ。
 つまり、俺がウラニア様好きーーー!!って喜んでいる思考を真逆にして、ハァハァ…、サイラス君…、僕もう我慢できないよ…。にするって事だろ?

 なんかちょっと違うか?? ああいいや。



 で、敵対していた相手が生み出したのが真竜を倒すための竜殺剣。それが彼女ら、二刀一対の剣。

 自分を殺すための武器を手ごまにして使ってたか…。しかも、戦力としてだけじゃなく、ブラック企業の社員として働かせてたんだから、屈辱以外の何者でもないな、これは。

 でも、日常での彼女らの会話を聞いてると、労働の喜びを感じている一名と、ブラック言いながらマジメに働く一名だったわけで、ツライけど頑張ってる印象だった。

 でも、まさかここでコイツらが出てくるとは思わなかった。

 あ、じゃあ売店ってもしかしてもう使用できない? ああああ、買物はどこですればいいんだぁぁぁ。



 そして、さらっとヤバイ事を言うアリー。

 え、ちょっと悪いけど、グロは無理。バイオハザードとかですら無理なのに、気持ち悪いのはマジ勘弁して。

 でも、主人公らがそんな事をするはずもなく、じゃあどうするのと思ってたら、またしてもコチラの意志などお構いなく話は進む。



 強制戦闘! チカ&リッカが襲ってきた!!
 出来ないのなら、出来るように仕向けるまで。

 くそっ! 僕は皆を笑顔にするデュエリストなんだ! カードで殺し合いなんて、しちゃいけないんだ!!

 でも、カードゲーム・アニメで殺し合いは基本だよな。次のドローに全てを賭けるのは主役の特権。負けたら死。

 倒さなければ死ぬ。それが闇のデュエルというもの。

 いいぜ! 死力を尽くして戦おう! 俺のターンドロー!
 ジャッジメント発動! 2連発!!!!

 あ、速攻終わっちゃった…。



 戦いは(実にあっさり)終わった。

 しかし、竜殺剣を手に入れろと迫ってくる彼女らにビビる俺氏。いや、心臓えぐるとか無理だし。普通はしないし!

 そんな事できない! 竜殺剣がなくとも倒してみせる!…と力強く答える選択肢も出たのですが…。

 なんというか、お約束というか。



 後ろからグシャッ…っと。



 ユユユユ…ユウマァァァァ!
 狙いすませたタイミングで登場しやがって…。

 ああ、なんてこった。

 しかもユウマ君、顔変だし。明らかに生えたらいけないモノが目から生えてるよね? 吸収しまくったせいで、中の真竜らの統制が取れないからツノが曲がってるんだろ?

 しかも、元の性格なんかほとんど残ってなくて、電算機器のような思考しかしなくなってる辺りがヤバイね。

 元々壊れ気味だったけど、もう完全にブッ壊れて、どうしようもなくなってる感じ。こいつも、かんた達とは違う形で進化の極北へと到達しつつあるんだろうな。



 あんまりだ…。まじボロ雑巾。

 敵にいいように使われ、竜殺剣が必要になったら殺して剣に戻すとか、まじで鬼だ。しかも、いまのはユウマ君が殺したけれど、もしユウマ君が来なかったら、たぶん変わりにアリーが殺してたんだろうな…。

 こいつら好きだったんだけどな、可哀想に…。

 そして、死体が光に包まれたかと思うと、そこに青い刀のような剣が2本出現した。

 竜殺剣「コノハナサクヒメ・コノハナチルヒメ」か、使わせてもらう。…いや、実際に戦うときはカードバトルですけどね。戦闘ではまったく使わないけど、腰に差しとくわ。
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 050: 『人の強さ』

 アリーはどちらに殺されようと、それで第七真竜セブンスドラゴンが生まれ、その先の進化が見れるのなら構わない。どちらでも自分の望みが叶う。

 ユウマも生物には進化が必要で、自然界においては強いモノが勝ち、生き残り繁栄する事が正しいという。地球の歴史は進化の歴史。その最果てを目指すためにいまここにいいる。

 戦って、勝つ者がピラミッドの頂点に立つ者として、その下の者を支配する。それが真竜セブンスドラゴンの役割。

 かんたか、ユウマか。

 宇宙の摂理を決める者。次の世界が生まれる時は、もうすぐそこまで来ている。



 そんな時、声をあげたのはミオちゃん。

 ちょっとセリフがカッコいいので以下抜粋。



『弱いって…いつ決まるの?

…生まれたとき? だれかに負けたとき? どれは、だれが決めるの!?

人は変われるんだ! 自分で、自分の意志で!

わたしたちは、みんな 大事な人たちを守るために… 竜と戦ってきたんだ!  進化とか… そんなことなんかのためじゃない!

この世界をこわして… たくさんの生命を奪って……
そんなの絶対に許せないよ!』

 そだね。ミオちゃんは強くなった。自分の意志を貫く強さを持った。それだって強さのはず。それに進化だのという理由で皆を殺すなんて許せるはずがない。



 でも、ユウマはそんなものは自己陶酔で、進化を拒むのは愚かなだとダメ出し。アリーも同意だそうで、もうこの人達とは会話も成立しない。

 彼らにしてみれば、ミオは進化を否定するだけの不要存在。不要なものはこの場に必要ない。なら、排除する。

 そして、彼女に向かって手を振り上げるわけですが…。

 進化って…なんなんだろうね? 彼らの求めるのは個体としての強さだけど、人はそれだけで強いわけじゃないじゃない? 気持ちや想いが重なるから強くなれるんじゃないのか? それが人の強さなんじゃねーの?

 それを全部否定するのは、いかがなものかと、父さん思うんだ。どうかねユウマ?



 そんな中、ミオちゃんへと迫る攻撃をその身で防いだのがハゲ親父だった。ミオちゃんのパパだと俺らに明かしたオッサン。

 こういうシーンで、父親が娘の危機に助けに来ないわけがない。自分が父親だと名乗れない理由があったにせよ、それでもいつも見守っていたんだから、彼がいまここに来るのは当然の事だった。

 おっさん…すまん。俺ら主人公、いつも棒立ちなんだよ。俺らが防せぎゃいいだけの話だったんだけど、棒立ち基本だから無理なんだよな。

 ああ、しかし、ここで死ぬか。

 不器用で情けない父親だけど、ミオちゃんが大切だって気持ちは伝わってたよ。チャーハンおいしかったぜ。



 仕切りなおしとばかりに解散。

 ラストダンジョンらしき場所を宣言してアリーは消える。そしてそれに従うようにユウマも消え去った。

 残されたのは友人らの死体と、今まさに死に行こうとしているオッサン。そして実は彼が父親と薄々気がついていたミオちゃん。

 このあと、ミオちゃんとオッサンの死別シーンなんだけど、すっっごく切なくて、泣けるんだけど…。

 バッサリ切るわ。
 心が澄んでないので、諸君らにはお見せしない。

 ああ、ミオちゃんのあの言葉が…。教えないけどな。
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 051: 『絶望中の絶望』

 みんな死んだ。自分達以外は全員死んだ。

 竜斑病が猛威を振るったせいで、かんた君達13班とミオちゃん以外は誰も生き延びていなかった。

 やけに静かで、寂しい。

 しかし、やらなければならない事は知っている。アリーを倒さなければならない。もちろん、勝負を挑んでくるユウマ君とも戦わなければならない。

 そんな時でした。



 うわぁ、ミオの爺ちゃん! ナグモ博士!
 生きてたのか!!

 ミオちゃんを探すのと同時に、13班も探していた博士。彼はこの竜斑病というものをやっと理解したらしい。

 今までは、体の弱い者や能力の低い者が犠牲になってきたけれど、そうじゃなくて、強制的に進化を促進するモノだった。
 つまり、体が強制的に進化していく中で、竜の力に耐え切れず、結果として弱い者が犠牲になっていた。

 逆に、それに耐えられた者は異常に成長していった。13班が急激に強くなって真竜までも倒せたのはこれのせい。

 でも、最後まで耐えられるのは13班のみで、それ以外の生命体は全部死ぬ。博士も、ミオちゃんも例外なく。



 しかし、まだこの中で死んでいない者がひとりいる。

 ドラゴンクロニクルを完成させるために必要な人材。十郎太こと、ジュリエッタである。検体を揃えて完成させるまで死んでもらっては困る。だからアリーは彼には竜斑病を感染させないようにしていた。

 彼を探すついでに…、本社ビルを歩き回るわけですが…、これはまたキッツイな。全員死んでるわけで…。

 助けた漁師のオッサンも、アイドルにスカウトされたというルシェの女の子も、エデンから避難して来た夫婦も、みんな例外なく死んでる…。

 今度こそ、人類終わりか…。



 おっと、そういえば配信された有料DLCがあったな。

 全職業分の武器が貰える&ブラスターレイブンの見た目が使えるようになるコードだった。これから最終決戦だろうし、戦力UPのため手に入れておくか。

 と、軽い気持ちで会議フロアへと行きました。

 説明文をよく読むべきでした。



 あの…、受付の人、いないんですか…?

 そういえば、ここの2名は先ほど死亡したんだっけ。あれ? アイテムは一応、自動販売機みたいなので購入できるけど、クエスト受付がないんじゃね?

 あれ? もしかしても終盤だとDLCは受けられない? いやいや、そんなまさか。

 ちょっと説明文をよく読んでみようか。

”ストーリー進行上、一時クエストを受けられないタイミングがあります”

 それって今まさにそう? 一時的っていつまで…??



 あああああああ、そうだ忘れてた!!

 みんな死んでると言われて思い出した! おい待て。

 まさかして、ここは問題ないよな? ここに居るのは、戦闘とは何も関係ない癒しの空間であって無関係なはず。

 ああああああ、早くしろ! 早く扉を開けろ!

 やばいやばい! 俺のオアシスがやばい!!



  ううううううううう亜アアアアアアああアアアアアアアアアアアアああああああああああああああああああああああああああああああ

 …なんでや…。

 クソがあぁぁぁぁ! あのBBA! とんでもない事をしてくれた! なんて事してくれたんだぁぁぁぁぁぁ! 

 もう殺す! 手加減などいらぬ! 全力で潰す!! 骨も残さずブッ叩くから覚悟しとけ。

 それにしても容赦ねぇw ここまで徹底的に全滅するシナリオ大好きだわw セブンスドラゴン・シリーズはやはり人がゴミみたいに死なないと、このシリーズの意義がない。
↑UP



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