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●こちらは、3DSのRPG「セブンスドラゴンV」のプレイ日記です。別に攻略とかないんで、遊んだ人も、遊んでない人もヒマならどうぞ。…けっこう面白いですぞ?
『セブンスドラゴン2020』はこっち 『セブンスドラゴン2020−U』はこっち




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 052: 『VSユウマ  その1』

 皮肉な事に、BBAが指定した「千鳥ヶ淵」へと行くには昔の戦いで拠点となった国会議事堂を通り抜けるしかないという事が判明した。

 2020での決戦の地「東京タワー」も外伝シナリオで出てきたし、2021での拠点だったコチラも出るんじゃないかなー、くらいは思ってたけど…。

 そして、間違いなくここでユウマ出てくるよな。BBAと戦う前に決着つけるって話だったし。きっと待ち構えてる。

 13班と行動を共にしながら、ひと時の仲間でありながらも、その道を違えた友人が、かつての拠点で争うって…、なんとも悲しい話だな。

 元を辿れば、どちらも同じ13班だったはずなのにね。



 中は真っ暗。そんな中をドラゴンがうようよ動き回ってる。まったく、どっから入ったんだよ。おかしいでしょ。

 っていうか、入り口小さかったハズなんだけど、大型ドラゴンもいるというツッコミを入れたら負けの展開。

 それよりも問題なのは暗闇じゃあなくて、空間が歪曲(わいきょく)しているそうで、部屋に入ると別の場所に飛ばされるという仕組み。なんじゃこらー!?

 ウフフ…、いい使い回しをしたわね…。

 そんなわけで、ダンジョン紹介しても仕方がないので、次行きます。でも、しいて言うなら、元々狭いMAPだったので、すぐゴールに着いたね、くらいの感想。



 かつて、この場で作戦会議が開かれていた。
 様々な問題を決めるため、人々が知恵を出し合った。

 そして今、ここは戦場となっている。

 13班の意志を継いだはずの男が、13班を名乗る3人へと、話し合うこともなく殺意を向けている。自分が一番でいなければならない。そうでなければ存在意義がない。

 自分より上の力を持つ君達が羨(うらや)ましかった、それ以上に疎(うと)ましかった。

 本来なら自分がやるべき目的を難なくこなし、常に自分の前を歩く君達が気に食わない。気に食わない!

 俺のツノが、右に曲がってるのも気に食わない!



 ホッホホホ…。なるほど、分かりました。キミがそう言うのでしたら、手加減なしでやろうじゃあないですか。

 しかし、キミ程度ならMAXパワーの50%も出せば宇宙のチリに変えられるという事を教えてあげましょう。

 それはさておき、どうもコイツには脅威を感じないんだよな。ゲーム的にレベルがどうのって話じゃあなくて、メンタル面でチョロすぎて怖くない。だってコイツ、間違いなくアホでしょ?

 コイツだったらプレイヤーの俺でも勝てるわ。残った右目にタマゴぶつけて、うおっ! 何これ!って言いながらヤツが目が見えなくなった所をタコ殴りすれば余裕だわ。

 よぅし! 今タマゴ買ってくる!! いそげっ!



 ちなみに今回のパーティは当然ながら全員デュエリスト、レベルは、かんた君LV75、にんにんLV73、太マユゲLV72で挑んでおります。

 このダンジョンに来た時点ではLV71くらいだったのですが、ユウマにだけは一度も負けないほうが屈辱を与えられる、という気持ちで挑んだため、先にレベルを上げておいたというわけです。

 ちなみに、お金は普通にカンストしております。

 ここで言うのもナンですが、有料DLCのお金が稼げるやつは、完全に失敗でした。あれこそ買うんじゃなかった代表です。
 しかし、見た目スチューデント、オタク、太マユゲは全部気に入っております。以上、戦闘前報告でした。
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 052: 『VSユウマ  その2』

 ユウウマアアアアアアアア!!!!
 …特に叫びたくはないが、この名前は叫びやすい件。

 さて、意気込んだのはいいのですが、この人、毎ターンHP10000回復してね? 毎ターン全快して状態異常も治るってチートすぎない?

 ドラゴン召喚を使えば一撃で1000とか与えられるんだけど、少しづつ削っても回復されてしまう。手札を揃えている間に全快されてる。

 …って事は、戦術はひとつしかない?

 っていうか、いつも通りでおk?



 ユウマはターンの最後に全快するんだけど、ジャジメントは全ての行動後の攻撃判定なので、ユウマが回復した後にダメージを与えられる。

 はい、かんた君がジャッジメント決めて9400ダメージ!

 次のターン、ダメ押しでエクゾースト技「巨人召喚」。エクゾ技は行動の一番最初にくるからダメージを与えたすぐ後に攻撃を加える。つまり、回復するヒマを与えない。

 …あれ…、もしかして、3人で戦ったくせに、実質ダメージ与えたのって、かんた君だけ? 他の2人はエクゾーストを使うまでもなく、めっちゃ余裕で勝利してる件。

 まあ、攻撃力も低かったしなぁ。必殺技的なものもなかった。マジメに弱いと言わざるを得ない。



 5体も真竜を取り込んで強くなったと言っても所詮はみせかけ。10000回復しても、それだけだったというオチか。

 だってさぁ、真竜はそれぞれ、その巨体を生かしたブレスや突撃など、その身を生かした攻撃をしてきたわけじゃない? 状態異常もあったし、ヒュプノスですら剣で攻撃してきたんだぞ?

 なのに、その小柄で、武器はない、特に優れた技もなく、回復だけが得意って、勝てる要素何にもないだろ。

 真竜の意志の集合体になったという事実だけで強くなった、最強だと思い込んだだけのアホは負けて当然だろ。

 お前の敗因は、中二病を過信しすぎた。まさにこれ。



 分かったよ、泣くなよ。俺がイジメたみたいじゃあないか。

 っていうか、お前ヤムチャなんだから主人公には勝てないって理解しとけよ。何やったって”一番になるってのは難しい”ものなんだよ。一番は簡単になれないんだよ!

 どこぞの、プロデューサーさんとか提督とか呼ばれてる人達は、凄まじい金額をつぎ込んでるんだぞ? それで一番になってたりするんだが、でも、あそこまで行ったら人間オシマイだからな?

 大事なのは、ほどほどでやめるって事だ。ほどほどでやめて財布を直視する。これじゃあないのか? 

 いいんだ、もう終わったんだ。涙拭けよ。
 課金だけが人生じゃないさ。



 まじめな話に戻りますが…。

 自分の存在価値が強さで証明できなかったから、自分には何もないと落胆するユウマアアアア君ですが、それを否定してくれたのはミオちゃんでした。

 一番だとか、一番じゃないとか関係はなくて、ただ友人として、共に戦ってくれる心強い仲間として、一緒に歩いていってくれるだけでいい。

 今この場において、一番強い気持ちを持っているのは、他ならぬミオちゃん。いつも自分に自身が持てなくて、事あるごとに立ち止まってた彼女が、肉体で一番強いはずのユウマを諭(さと)す。自分の父親を殺した相手だっていうのに、だよ?

 人の強さってこういうもの。



 今この場になって、戦い以外で自分を見て居場所を見つけることができたユウマ君。もう遅いけどな。

 結局、視野が狭いだけなんだよね。強さ以外の世界がなくて、そこにしか生きがいを見出せない。

 育て方が悪かったんだろうな。生まれた環境が悪かった。強さを求められる、結果を求められる場所で生まれて、育ってきて、そうする事が正しいとしか思えなかった。

 またいつか、来世で会おう。その時は、ツノ消えてるといいな。ツノがそのまんまだと、友達出来ないからツノなんとかしとけな。せめて右に曲がってるの、直せるといいな。

 でも、最近はツノありでも特殊なお父さん達に大人気だから、ツノあっても女の子ならバッチリ!(←不安しかない)
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 053: 『人の死』

 そしてユウマを追うように、ナグモ博士が果てた。
 フロワロの毒が体に深刻なダメージを与えていたから。

 彼は多くの、ユウマ君のような強化した生命を生み出した事を悔いていた。そして、彼らがその特出した能力を認められるためにだけ生きていった事を嘆(なげ)いた。

 ユウマ君が最後に気づいたように、自分の役割がひとつだけではないという事を知って欲しかった。自分の評価を相手だけに求めるのは間違っている。

 彼は、生み出した親という立場だったから、その我が子らが、そのように思って死んでいくことが悲しかったのだろうと思う。
 親の考える事はいつでもそう。元気でいてくれればそれでいい。一番でなくても、幸せであればそれが一番だから。彼は最後に、穏やかで逝けたのだろうか?



 ナグモ博士の死を知る術もなく、かんた達の戦いはまだ先に続いている。ここから先にはアリーが、第二真竜NDが待ち構えている。

 この抜け道は、長い直線の地下道で、千鳥ヶ淵へと繋がっている。後戻りはできない。目的地は目と鼻の先だ。

 急がなければならない。こうしている間にも、第二真竜のフロワロは世界に蔓延(まんえん)していく。まだ広まっていない地域の人々が汚染されてしまう。

 ユウマを倒してもまだ余力が残っている以上は前進あるのみ。そのサポートはミオちゃんがやってくれる。

 地下道はまっすぐに伸びるだけで、そこには敵の気配もない。今はただ、進むだけだ。



 黙々と進む13班…、かんたに、ミオちゃんが話しかける。たぶんきっと…、大切な話。

 かんただって恐れがないわけじゃない。敵に不安を抱かないわけじゃない。真竜以上の実力があるからといって、心までが鋼で出来ているわけじゃない。

 ミオちゃんの声が聞けるなら、その声を聞いていたい。

 それが不安をかき消してくれるから。彼女の気持ちが伝わってくるから。そして、彼女の無事を感じられるから。

 だから口をはさむことなく黙って、聞くことにした。



 出会った頃の話…。

 あの時はたまたま間違えらて、ノーデンスに連れて来られた僕らだった。ミオちゃんともそこで出会った。

 ミオちゃんは最初、ナビの才能があると言われても辞退したんだったね。かんた達と挑んだゲーム、ドラゴンなんたら〜では的確な指示だったのに、惜しいと思ってた。

 でも、ミオちゃんは自分で前に進んだ。自分にも何かできるなら、と震えながら、小さな一歩を踏み出した。

 覚えてる。全部、覚えてるよ。

 だから、ミオちゃんがこんなに心強くなって、かんたや皆を支えてくれるようになって、一番驚いているのは、僕たち13班だと思う。



 ウラニア様やサイラス君達と楽しくパーティ出来たね。僕は座れないままで、一口も食べてないけど、まだ根に持ってるけど、それも含めて楽しかった。

 今度はナグモ博士も、お養父さんも呼ぼう! やはりここは正式に挨拶しなくては。早いとこ認めさせなくては!

 次も来てくれるかって? 当たり前だろ。出ないわけがない。次は中央に陣取って、死ぬほど満腹になる予定だ。

 ミオちゃん。君は頑張った。君のおかげで安全に地下道を通ってこれた。もうすぐ出口だ。だから、君はもう休まなくちゃだめだ。安静にしてないと、体に良くない。

 今、走ってる。全力で、地下道を走り抜けるから───。

 だからさぁ… (…リアル俺がマジ泣きしてた件)



 通り抜けた先は、桜が舞う広場だった。
 その中央には、アリーが佇(たたず)んでいる。

 通信機からはもう何も聞こえない。激しく咳き込んだ声が聞こえて、それからはもう何も聞こえてこない。



 なにが、ようやく…だ、このクソ野郎が…。

 俺の「にゃ〜でんす」を壊滅させやがって。えげつないやり方で人間殺しやがって。お前、俺はまだ2回もエクゾ技残してるんだぞ? 通常だと、ユウマで使い切らせようってゲームバランスなんだろうが、そうはいかん。

 てめーは、4回ヌッ殺す! いいや、5回だ!!
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 054: 『無意味で無駄な殺し合い』

 進化。それは強い生物が生き残っていく事。そして弱い生物は淘汰(とうた)されて消滅するという事。

 でも、ミオちゃんは可愛いだろが! 可愛いは正義なんだよ! だったら強者だの弱者だの関係なく、お前が悪なんだよ! お前のエゴなんぞ、どうでもいいんだよ!

 ミオちゃんにもウラニア様にももう二度とシナリオ上で会えなかったら、俺の精神崩壊するからな! そんな事態に追い込んだお前を、俺は絶対に許さない。

 昔、偉い人が言った名言だ。これをテメーに贈る。

 ”地獄以上の恐怖を見せてあげるよ。”



 桜に囲まれた世界で、桃色の羽根を広げて飛ぶ巨体。触手の先にはバラが咲いており、その奥には鋭い棘が埋もれている。しかも、戦闘ではオープニング曲のアレンジが流れてるな。

 そして攻撃方法だけど…、それ自体は単調で、ついばむ、で連続ダメージ。何ターンかに一度には状態回復をする。最大の必殺技は「光の棘」という、バラの先から発射する輝く棘の攻撃…。

 ……おい、それで全力か? その程度なのか?

 そうだよな。自分の心臓を差し出して、かんたを真竜VFDに、セブンスドラゴンに進化させるために戦ってるんだもんな。殺されるために戦ってるんだもんな。

 なら話は簡単だ。



 馬に蹴られて死ね!(←正確には鹿)

 巨人を2回使うまでもなかった。ジャッジメント1発と巨人1回、最後に鹿でトドメ。あまりにもふがいない。

 しかもこの鹿、炎しかもってなかった、かんた君が最近覚えた威力が低いヤツだぞ? 良かったじゃあないか。かんたの進化でトドメ刺されて。

 ああ、もういいや。面倒くさい。



 じゃあな!



 こういうシーンで叫ぶ敵の断末魔は「アンギャーー!」がよく似合う。なんでだろうな?



 くそっ、トドメは刺してやったけど、結局はコイツの思い通りか。思惑通りに殺して、ヤツの描いた筋書き通りに進んでるってか。くそめ!

 主人公(第一パーティ)のリーダーになってるキャラが、戦闘勝利時のリザルト画面で肉声で言うと思うんだけど、かんた君は「くそっ、なんなんだよ!」…とか言ってたな。

 いい演出だね。ちゃんとそういうセリフをキャラに喋らせる辺りが嬉しい。ほんとにその通りで、勝ったからって何にもならない戦いだったからなぁ。

 他のキャラも全部聞きたいけど、さすがにそこまでの労力は厳しい。回想ムービー的なの入れてくれればいいのになー。サントラに収録でもいいんだけど…。



 結局、何にも残らなかった。

 BBAが死んで、美しい景色だけが残って、フロワロは消えたけれども、死んだ人達だけはもう戻らない。

 かんたの友人はほぼ全てBBAが殺した。フロワロが全てを包み込んで、後には何も残らなかった。

 出来る限り急いでBBAを倒したけれど、これで救われた人はいるのだろうか? 生き残れた人はいるのだろうか?

 考えても仕方がないから、もう戻ろう。

 もしかしたら、もしかしたらだけど、ミオちゃんはまだ…。



 ………。
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 055: 『シン・ドラゴンクロニクル』

 誰もいなくなったノーデンスでただ一人生き残り、ドラゴンクロニクルを解析していた十郎太というかジュリエッタ氏。彼ももう…。

 ナグモ博士と最終調整を行って、あとは最後の、第二真竜の検体さえ解析できれば全てが完了、シン・ドラゴンクロニクルが完成するようになっていた。

 第二真竜NDの計画では、このシン・ドラゴンクロニクルを起動した瞬間に、かんたがVFDとなり、宇宙といわず、ありとあらゆるモノが統合されるはずだった。

 でも、ジュリエッタ達は統合までの間に隙を作った。

 その隙の間に、13班はVFDに成ろうとする宇宙の意志を撃退してしまえば、この地球が、世界が救われる可能性があるかもしれない。



 平たく言うと、ラストダンジョンの中心にVFDがいるから、それを倒せばええのよ。という事ね。おk。

 そうか、うまいこと考えたな。統合に時間が掛かるようにして、その間になんとかするっていうのは、つまり、13班ならその間になんとかしてくれるって信頼から来てるわけでしょ? 普通に世界を救うどころのスケールじゃない。

 VFDは、冗談抜きで神そのものだからな。その辺の魔王に苦しめられる世界での勇者とはえらい差だわ。

 でも、VFD…、つまり宇宙そのものの統合した姿という謎の存在に、進化したとはいえ、たかが人間ごときが勝てるのかね?

 悩んでも仕方がない。そんじゃ、起動!!



 うおおお…、なんだここは…、目も見えない。耳も聞こえない。なんという真っ白な空間。これが統合された世界なのか?

 くっ、誰かが呼ぶ声がする。この俺に助けを求める声がする。だが、今俺は混乱しているぜ。来月のクレジットカードの支払いがやばい事になっている…、冷蔵庫に食料が何もない…、次の給料日まであと20日だと!!? くおっ! ドラゴンクロニクルとはなんて恐ろしい現実なのだ。

 そうだ、いまはとにかく現実逃避だ!



 そういえば世界が統合される前の俺の元にセブンスドラゴン2020のドラマCDが届いたんだったぜ。

 ガトウさんとダイゴの声優は有名どころではあったけど、あんまり役と合ってなかった気がするんだが、それでもまあまあのデキだったぜ。

 それより、アオイちゃんも声付きで登場しててGOODだぜ! 同梱のブックレットもいいデキだったし、付属DVDでの技紹介も、新鮮だったな。

 …その辺はまあ、別のコーナーで語るとして…。
 そろそろ本編に戻ろうかと…。



 うわあ!! ナガミミ先輩? ナガミミ先輩ですか!?
 なんで、またこんな場所に…。

 っていうか、ここって宇宙なの? どこなの? そもそも俺らVFDと戦うんでしょ? VFDってどこなの? 宇宙だけど俺ら歩けるの? どうすんのよ?!

 しかし、ナガミミ先輩は何者なんだよ。普通じゃ居られないだろ、こんな場所。…お前そういえばアリーが正体を明かす前に消えてたよな。

 何がなんだかサッパリだ。
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 056: 『ナガミミ』

 先輩が何者かはともかく…。

 最終決戦の場に飛ばされたはいいけど、どうしていいのか分からない俺らをナビしてくれるナガミミ先輩。

 お話によりますと、ここは全宇宙の生命や歴史、過去も未来も合わせた記憶、全ての存在など、ありとあらゆるモノがVFDに統合されようとしているエントロピーの渦みたいなモノで、かんたはその中で地球そのものである。

 いわば、地球だけがVFDに統合するという流れの中で逆らっている。VFDは完全な形になるために、地球を、かんた達を取り込もうとしてくる。

 失敗は許されない。どこぞのRPGのように、HP1で教会で復活とかあり得ないんだな。だって教会なんて存在さえしないんだから。



 その使命は厳しいどころの話じゃない。あまりにも壮大すぎて、かんた君は知恵熱が出そうです。

 でも、戦わなければ全てが消える。進化という名の消滅が訪れ、全てを飲み込んでしまう。それは絶対にさせない。地球を救わなければならない!

 VFDを倒したとして、元に戻るかどうかは分からない。地球が地球のままであるのかも、残ったとしても、全ての人間が生き絶えて、自分達しか残っていない地球なのかもしれない。
 でも、結果が問題なんじゃなくて、あの世界は自分や仲間や多くの人達が、仲間達が築いてきた世界だから、その生きた証を全てなかった事にさせるわけにはいかない。

 ナガミミ先輩も助けてくれるなら、行くしかない!



 まったく、ナガミミはいいヤツだな。

 コイツが何者かは分からないけど、きっとそれはどうでもいい事で、今この場で自分達を助けてくれるくらい情に厚いって事だけは確かだ。

 VFDというのは、意志でもなんでもなく”理”で、この宇宙全てを形づくる設計図。法則そのもの。宇宙がなぜ宇宙であるのか、地球がなぜ地球であるのか? 太陽とは何か? 熱とは? 大気とは? 水とは??

 そういう根源を意味するモノ。まさしく神のシステム。

 それに喧嘩を売る。なんとも無謀すぎる覚悟だ。
 だが恐れるな、俺のカードに不可能はないぜ!!
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 058: 『幻の安らぎと現実の過酷』

 ここはきっとナガミミが手を入れて、分かりやすくしてくれた場所で、かんた達はその端っこにいるらしい。

 円盤のような足場、それを光の道が繋がって移動できるようになっている。生命の螺旋(らせん)が周囲を取り囲むその先は、まさに全ての生命の終着点。

 それは渦のようウネって、下へ下へと続いている。分かりやすくていい。目の前に立ち塞がる敵を倒してしまえばそれで済むのだから。

 よし、ラストダンジョンか。セブンスドラゴンのラスダンって、けっこうキツイ思い出がある。えらい強いドラゴンが2体同時とかあった気がする。マジきつかった。

 今回もあるのか…。恐ろしくて涙出てきた。



 そんな思い出に恐怖していると、ナガミミ先輩が特別サービスをしてくれました。な、なんだとぅ! ノーデンスに帰れる? 帰れるんですか!?

 すげぇ…、ナガミミ先輩、アンタすげーよ!!

 …いや、うん。そりゃあゲーム的に言えば戻れた方が準備とかあるから便利だけどさ、ストーリー的には戻れちゃうと、危機感なくなっちゃわね? しかも仲間みんな死んでるわけだし。

 でも、ナガミミは幻影って言ってた。

 全滅する前の時間軸に合わせた幻だって。人はいるけど、それは記憶による幻影で、あくまでも俺らのリアルはこのグレイトフルセブンス。それを忘れるなとクギを刺された。まあ、よくわからんけど戻りますか。



 あー…、なるほど。理解。

 すでに真竜はおらず、フロワロが取り除かれているハズの地球なのだから、このセリフはおかしい。これはもちろん、第二真竜を倒す前に言っていたセリフ。

 他のキャラもみんな同じ。彼らは亡霊ですらなく完全に幻で、生きていたならこういう行動を取っただろう、的なモノ。これはメンタル的にキツイわ。

 幻を相手に日常が戻ったなんて言えるはずがない。VFDをなんとかしない限り、地球に未来はない。時間の進まない世界で幻を相手にするしかない。

 これは在りし日の日常ではなく、絶望の今だからね。



 これは、ほんの小さな少年の話…。

 分けわからないくらい広大な宇宙の、何千何万という星のチリみたいなうちのひとつの、さらにほんの片隅にある、ちっぽけな地球という星…。

 その中で、日本なんて小さな島国の、東京という、これまた小さい地域で、カードゲームをやっていただけの少年には願いがあった。

 それは地球よりも、宇宙の広さよりも、デッカイ願いだ。

 にゃーでんすを復活させる。ミオちゃんを嫁にする。ウラニア様に踏まれる。太マユゲのパンツをおがむ…。

 馬鹿の一念、岩をも砕く。…さあ、最終決戦開始だ!!
↑UP




 059: 『あの人再登場、そして…』

 光と闇と生命の螺旋が、ひしめき、うねり、解けて弾けて結合する中、かんた達は無限の底へと進んでいく。

 そんな中で出てきたのは、寝る人でお馴染みだった正体不明の人。ナガミミはまるで最初から何者か知っていたかのように声を上げる。

 アイオト。第一真竜か…。なるほど、自由なわけだ。

 こいつって、いつ出てきたんだ? 2020からやってて出てないから、DS? そっちのWiki見ても戦った形跡ないんだけど…。このVでは最初から検体持ってたんだよな。

 つまり、いつの世代かで倒されてたけど、竜殺剣で倒されてないから、精神体で行動してたって事なのね。っていうか、倒されてからが主軸で、それからは自由に行動してた感じか。人の歴史と真竜達を見てたんだな。



 アイオトも世界がさらなる進化を迎えることに同意しており、反発してる俺らに問うてくるわけですが…。

 かんたの恥ずかしい目的など言えるはずもない!

 …だからここは、表向きの理由で「僕らの世界を守るためだ!」とか発言しておこう。でも、視線をあわせる勇気はないので横を向く。冷や汗がたらたらと流れる。

 「ぼ、僕らの世界を守るためだ!」

 この期に及んで、そんなセリフをいけしゃあしゃあと吐き出すかんた氏。罪悪感に包まれながらも、そんなセリフに心意気を感じたのか、アイオトは「だったらお前のやる気を見せてみろ」などと言ってきました。



 ちょwwww 待てwww
 いきなりか! 証明してみろ、の意味はこれか!

 まあ、来ると思ってたよ。ラストダンジョンだもんな、絶対あるよな、パーティ分断。分かっておりましたとも。

 まさか最初にきたのが華のない第二パーティだとは…。

 でも、この演出は素晴らしいね。ウラニア様達が死んだ時に、形見として拾っておいた品が輝いて彼女をここにつなぎとめてくれているって。

 ここは生も死も関係がない全てが合わさる場所。自分達だけしかいない孤独な戦いだと思っていたら、仲間はこんなにも近くで見てくれていた。涙腺を刺激されます。
↑UP




 060: 『そして最後のパーティ分散』

 キリンたんが攻撃ぃ!! 石化能力を持つ灰色キリンが、とうとう首を下げて俺らの前に顔を出した! 頭にちゃんと丸いツノついてるのは知ってたけど、最後まで俺らに笑いを提供してくれる動物さんにほっこり。

 第二パーティは、一応装備は買ってたしスキルも適当で振ってたので、そこまで苦戦はしないかな、と思っていたんだけど…。ダンジョン全然余裕だった。

 力押しで全部倒せてしまうし、ドラゴンもこのキリンが石化するくらいで他には強くない。強いのもいるけど、ジャッジメントですぐ沈む。

 一番ダメだろうと思っていた第二パーティでこれなら、他のメンバー余裕でしょ。でも、ここで倒してもLV上がるの、こいつらだけなんだよね。全員揃うまでドラゴンはスルーした方が得策かも。



 そして分断パーティの到着を待ち構えていたのは第三真竜ニアラ。負けることには定評がある無能トカゲww

 ウラニア様達と同じく、ここは生と死の境なわけで、記憶の統合すべき場所なのだから、真竜ニアラがいても何の不思議もない。

 …そうだよな、第二パーティはアトランティス攻略の時に追加したキャラ達だし、ウラニア様やグーグル兄さんもニアラと関わってきた人達だもんな。第二パーティで戦うことが自然なんだろうと思う。

 きっとこれは、彼らアトランティスにとっての最後の試練なんだろうね。ここで負けるわけにはいかない。

 真竜で最も学ばない馬鹿の代名詞を欲しいままにしてきたニアラ。華のない第二パーティがお相手する!!



 アスベルのジャッジメント!
 シータたんのジャッジメント!!

 トムのジャッジメ…「うわあああああああああああ!」


 と…、トムーーーーーー!!

 なんでお前、ギャグ狙ってないのに、うまい具合に死んでんだよw とっとと倒そうくらいにしか思ってなかったのに、最後までギャグしてくる勇気にワロタw

 ラストダンジョンで仲間が死ぬってお約束だけど、死んで爆笑できるのはお前だけだわw まさか最後の最後で見せ場作ってくるとは思わなかった。



 さて、あっさりとニアラを倒した第二班の前には、アイオトが再び現れていました。そして言います。

『…ひとつの文明が滅びるとき、それは新たなる歴史のはじまりとなる。

 世界は生まれ、滅びる。輪廻を繰り返して終末へと向かう。それがこの時空を支配する理。限りなき刻、繰り返されてきた摂理。

 終焉(しゅうえん)なくして真の創造はない。その因果を空虚な思念で歪めることができるのか……』

 つまり、それが当たり前の法則なのだから、それが正しい流れであり、歪めているお前達は誤りだと言っているわけね。進化の邪魔をするな、と。



 でも、ウラニア様だから言える重い言葉がある。

 たとえ国が滅びを迎えたとしても、人が残り意志を伝えていく事が再生へと繋がる。アイオトらが言う進化というモノは、今あるものを全て捨てて、新しいモノにすがる行いでは何も残らなくなってしまう。

 恐怖に怯えて、愛する人さえ手放してしまう事こそ恐れることだと、ウラニア様は言う。それを体験してきたからこそ、彼女は再生を信じられる。

 そう、今この場で論じられているのは「再生」への問いかけなんだよね。人間にとっての進化は滅びではなく、想いや願いを次世代に繋げていく事。それが人間の在り方。

 真竜のいう進化は肉体だけの強化。人間の言う再生は精神の進化。その違いがいまここに対立している。
↑UP




 061: 『ゲスなピノキオ、またも狩られる』

 お次は第三パーティの出番…。

 だったのですが、元のメンバー・フラップタ氏、メーヴェ氏などははとっくにスタメン落ちで、今回はほぼメインメンバーで構成されています。

 本来ならここはエデンに関わりがある仲間であるはずだったのですが…、残念ですな。しかし、サイラス君やジル姉がフォローをしてくれます。ここでナギリが一緒なのがいいね。病気で寝たきりだったせいか、仲間のはずなのにハブられがちだったから素直に嬉しい。

 よし、みんな行こうぜ! ここも同じようにゴールには真竜が待っているはず。あのゲス野郎をブッ倒してやろう! このメンバーなら苦戦すらしないと思うけど、張り切ってGOですな!



 相変らず下品な真竜ヘイズ。見た目はカッコイイんだけど、性格がダメすぎて不愉快なくらいだわ。

 そんなヘイズも復活怪人としてアイオトの刺客として現れたわけですが、攻撃パターンが変わっているわけでもなく、今更出てきて苦戦なんてするわけないだろwwww

 もちろん、3回死にました…。

 だってさぁ! 開幕からジャッジメント狙ってトラップ張っていると絶妙なタイミングでサウザンドカノン使ってくるから防御しなきゃ死ぬし、そうなると行動中断されちゃって、ジャッジメント失敗しやすいんだもの。デュエリストのみパーティだと鬼門な相手だと思う。

 俺コイツ嫌い。



 ヒーこら言いながらピノキオを倒した我らの前に、アイオトが再び姿を現す。感情というものに左右され、流される不安定なお前ら人間が、なぜ進化を拒み竜を討つのか?

 不完全ならば、完全を目指して進化を目指すべきではないのか? それが世界の理ではないのか、と問い詰めてくるのです。

 でも、その進化ってどれだけ繰り返せばいいんだろうな? じゃあ、全てが完全になる世界って何なの? 進化を繰り返す先に終わりがあったとして、それが何なんだろう? その答えもないくせに進化を語っているようにしか思えない。

 結局それは、竜という存在だけが考える目的なんだろうね。竜にとっての当たり前を他者に押し付けている。



 そしてエデン組がアイオトに反論するわけね。

 不安定でも感情があり、それぞれが足りないものを持っているけれど、足りない部分を支えあえば新しい可能性が生まれる。

 だって、そうやって竜を倒してきたんだから。

 ここまで戦ってこれたのは、そういう仲間の力があったから、絆を持って、意志を強く保ってこられたからなのよ。

 この世界がいまだVFDと統合されてないのだって、仲間の助けがあったから、知恵が結集されたからなんだよ。

 ただ強いだけで、今この場に立っているわけじゃない。それはアイオトだってずっと見てきたはず。



 あ……、分かってくれた。

 アイオト、お前さん真竜のくせに人間を理解してくれたのか! 竜の極北であるはずのお前が、たかが人間の言葉を信じてくれたのか。

 てっきり戦うのかと思ってたけど…、考えてみれば、これは救い、なんだろうな。どうにもならなかったエメルとアイテルの死や、アリーの裏切りがあって、竜と人は天敵同士で殺すだけ、殺されるだけの間なのかと思ったら、最後の最後で理解してくれた、というのは救いでなくてなんだというのか。

 アイオトはきっと、13班と仲間達を見て、その在り方も、竜とは違う道の進化なのかもしれないと思ったんだろうね。だから、その先を見てみたかったのかもしれない。
↑UP




 062: 『そして最終決戦へ』

 メインチームはボスや別ルートはなく、全員が揃うこととなった。そうだよな、メインチームはラスボスと戦うという最大の試練が待ってるんだもんな。

 そしてラストダンジョンもそろそろ終わりのようです。長かった旅もどうやら終わりを迎えようとしています。発売から1カ月半の、本当に長い旅でした…。

 助けられてばかりの13班も、いつの間にか立派になって、有料DLCのゴールドラビはとんでもない無駄金だったと嘆いた夜もありましたが、旧作キャラを仲間に入れられて楽しい時間を過ごすことが出来ました。

 さあ、行こうか。

 この先にVFDがいる。世界の全てを統合しようと、最後の竜が待っている。ブッ飛ばして、とっとと帰るべ。



 先へと進もうとすると、ウラニア様や他の仲間達が、これ以上は力が及ばないと言ってきます。でも、心は常に共にある。そんな事言うまでもない。

 VFDを倒した先の世界で、ウラニア様達がどうなるのかは分からない。自分達でさえどうなるのかも分からないけれど、絆は消えることはないよ。

 ウラニア様には、是非ともワタクシをハイヒールで踏んでいただきたいけれど、それがまず望みの極北だけど、まずはVFD倒さないとそれすら出来ないもんな。光の速さで倒してくるよ! 我が望みは極北の先にあるからな!

 さあ、行くぞお前ら! ここから先は、神との戦いだ!



 透き通った水のような何もない世界。

 ただ周囲には生命の螺旋が光となって流れている。第七真竜VFDへと流れ込むエントロピーが輝きを残しているんだろうけど…。

 おっと、忘れるところでした。最後のパーティはやはり基本メンバーで行くべきかと思いまして再構成しきた。

 かんたLV80、やまだ氏LV81、母LV81。

 かんた君のLVが2人に抜かされているのは、さっきのパーティ分断で、やまだ一家だけ戦ってたからですな。かんた達は戦ってなかった分、差が出来てしまった。
 ちなみに…ここで大変な事実を忘れていた事にあとで気がつきます。とんでもないミスを忘れたまま、ラスボスへと向かう一行でありました。



 たどり着いた。とうとうここまで来た、徒歩で!

 昨今のRPGでは必ずと言っていいほど出てくる乗り物アイテムなど一切なく、真竜との戦いは全部徒歩で問題なかった! 確かに、ここでポケモンさながらに自転車乗って到着したら、雰囲気ぶち壊しだしな。徒歩で良かった。

 しかしまあ、花みたいな形をしてるな、創生の種子が、いますぐにでも花を開こうとしているかのような、そんな姿。

 攻撃回数多そうな雰囲気ではありますが、まずはRPGの恒例となりますラスボスの語りをうかがってから戦闘という流れに従いましょう。



 理、それは竜の作り出した支配の究極系。

 世界の全てを飲み込み、再構築して新たな生命を生み出す。そのエントロピーを食らう。それを繰り返す。

 前に真竜ニアラが言ってたけど、やつらはエントロピーがエサなんだよな。それが本当なら、様々な世界を滅ぼし続けたらエサがなくなってしまうって事でしょ? だから、再構築してエサを補給する必要がある。

 進化というのはお前らの口実じゃないの? 結局は支配して安定した食事を得ることが真竜の目的なんじゃないの? 少なくとも、支配という言葉を使ってる時点で、その目的は崇高(すうこう)でもなんでもない。

 まあ、何が答えだろうと、ぶっ潰すけどな!



 おっしゃああーーー!

 いくぞおおおおおおお!!

 ここで全部終わらせる! 竜との戦いを、毎日帰ってから少しづつ進めて日記を書き進める生活も、全て終わりにするんだぁぁぁぁぁぁ!!

 まだだ! まだ終わってない! 今はまだ泣いたらだめだ! くそっ、涙が止まらない!! 涙に濡れて3DSの画面が見れない!
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 063: 『いかに進化をしようとも』

 おおおお…、まさかの胸熱展開! 全員で戦うのか! 進化進化って言ってるから、何度か形態変化するってか。

 いいじゃない。こういう仕掛け。先ほどのパーティ分断で終わりかと思ってたから、これは盛り上がる。

 まずは第三パーティで相手をする! 2020主人公、2021姉御、そして特に関係ないマユゲ、と隙のない旧作パーティ構成で一気に片を付けてやろうぞ!!

 今更だけど、旧作とのデータコンバートで本当にキャラ持ってこれたら良かったなぁ、のような、更なる胸熱を考えもしましたが、元の会社が進化する世界についてこれず滅びたので、仕方がないですな。

 進化とは過酷なものなのだ。



 いくぞおおおおおおおおおおお!!

 カタナ子がメインで攻撃! ポルコ姉さんは全体のフォロー、マユゲはジャッジメントを展開しろ! 速攻だ!!

 VFDのムチ攻撃、ビシバシビシバシ! 痛い!…だが、マユゲの敷いた落とし穴がある! まさか落ちはしないだろうが、ダメージ位は食らってもら……、

 V F D は 落 と し 穴 に は ま っ た !

 おいww コイツ浮いてるクセに落とし穴に落ちてんぞww アホだアホだww みんな、殴れーーーww

 VFD第一形態、死亡確認。



 いやぁ、いかに進化しようとも、基本中の基本にハマるあたりは原始的で楽しいな、極北でも落とし穴落ちるとか、翼があるのに飛ばずに戦うウッカリ真竜ニアラ様のようで高感度UP。

 あ、第二形態だ。実は第一形態の下の方に球根みたいにコレがついてた、というのを初めて知った。

『進化を繰り返し より強き存在として生まれ変わる…。我こそが宇宙の理だからだ。
 誰もが生まれた瞬間 死を決定付けられる。それと同じことだ。人間もこの宇宙も、結末は既に定まっている』

 そしてイベント攻撃でやられそうになる13班…。



 おお…、ユウマアアアアアアアア!! 一応オッサンも出てくるけど、写真掲載するならユウマでいいだろ。

 VFDがどんな攻撃をしてこようと、ここで倒されはしない。進化という名で更なる形態に変わったとしても、それはこちらも同じこと。仲間の絆があるから、何度でも立ち上がることが出来る。

 これ、つまり、人は絆で再生できるって事を意味してるイベントだよね。倒れても挫けても、進化でなく人は友の力を借りて再び力を得る事ができるという、安易に進化というモノへすがる道を否定している証明なのね。

 希望という力が蘇る力を与えてくれている場面なのよね。ただ胸熱展開で都合よく立ち上がってるわけでもない、と。…いや、ただの胸熱展開でも大好物だけど。



 そして第二パーティが登場。

 華がないけど、なんだかんだと活躍…しなかった彼らではありましたが、最後くらいは再生怪人なんかじゃない、ボスに勝つ場面があってもいい。

 この3人にもちゃんと装備は買い与えているし、アクセサリも余ったのを装備させている。問題点は状態変化攻撃に弱いところかな。余ったアタックリングとかしか付けてないからなぁ。

 まあいいや、なんとかなるだろ。



 ぬお、なーーんじゃコイツ。クラゲみたい。

 第二パーティ VS 第二形態が始まった。当然ながらジャッジメントをいかに決めるかという一点に絞られるわけなので、ここはトムを完全に回復に回して、あとの二人がジャッジメントを敷く戦法でいく。

 そこまで強くない一撃を食らうけど、耐えられない程じゃない。とにかく今はジャッジメント成立のために行動しよう。

 まずは落とし穴だ。今回はさすがに効かないだろうけど、ダメージで削るくら……。

 V F D は 落 と し 穴 に は ま っ た !

 またかwww まったく進化してねぇ! しかも浮いてるくせにワザワザ落とし穴にハマってくれるぞ! 殴れww
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 064: 『理よりも強きもの』

 くそっ、しつっっこいな…。何回蘇る気だよ。

 落とし穴にハマってくれたから楽は出来たけど、こっちだって回復アイテムには限りがあるんだぞ? 回復スキル持ってる人はカタナコ一人だけなんだぞ?(しかも自分のみ)

『種の死滅とは進化の必然…、それが理──。

 断ち切れるものではない。古い文明の終焉は決まっている。…死だ』

 むむ…! さっきまでのセリフはカタカナで喋ってたのに、漢字使ってきやがったぞ。読みづらいから、コッチで勝手に漢字にしてたけど、これはつまり進化してるという表現なんだろうなぁ。



 でもな、進化の理なんぞ、何にもならないんだよ。
 いくら傷ついても関係ないんだよ。

 俺には…、ミオたんという嫁がいるのだから。

 このように出てこられては、頑張ってと声を届けてくれるのならば、こんなに嬉しいことはない。そうだろ?

 理(ことわり)は法則なのだとお前はいう。しかし、ょうじょこそ真の理。まさしく真理だと知れ。

 仲間達はみんな、遺品のような品を持ってたおかげで、かんた達とつながっていられた面もあるけど、ミオちゃんにはそんな品もなかったんだぜ?

 僕らには絆がある。お前はそれを破壊できない。



 またしてもミオちゃんが良い事言います。

『きっと、大丈夫… みんなが── かんたを、信じてるよ。

 人間は、理とか運命なんかに負けたりしない…。かんたが過去と未来と現在を紡いで…みんなに教えてくれたんだ。

 きっとね、真竜の検体を集めるために、過去や未来に行ったことには…、それ以上の意味があったんだと思う。

 人間は、ドラゴンなんかに…絶望なんかに絶対負けない!』

 主人公が通ってきた道は、交わしてきた言葉や絆は、みんなを繋げてくれた。自分を信じてって。



 分かってないなぁ、VFD。
 そしてお前はなんも進化してない。

 進化しているならば、人間を納得させられるだけの言葉を尽くせ。ただ漢字を使うだけで同じことを繰り返し言うだけなら、録音で十分でしょ。

 お前は所詮、それだけの竜だという事。ただの竜ならば、俺らが勝てない道理はない。なんせ俺らはドラゴンスレイヤーだからな。竜を狩るモノは、竜に対して無敵!

 おいおい、そんな程度の形態でいいのか? もっとデカくて凶悪な姿じゃなくていいのか? もう戦闘を始めてもよろしいのですか?

 いいんだな? それでいいんだな? じゃあ、いくぞ?



 発動! ジャッジメントターン!!

 どばごーん!

 うっしゃ! お疲れでしたーーーー!



 …ちなみに、さっき戦う前に言ってた”とんでもないミス”とは、かんた君はレベル上げのため経験値UPのアクセ2つ付けたままで、状態異常を防ぐ装備とかまったく付けないまま決戦に挑んでいた、という話でした…。

 まあ、勝ったからどうでもいいけどなw
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 065: 『願った先の世界』










































































































































カードバトルRPG セブンスドラゴンV・完





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最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。また、次回作でお会いしましょう!
次回作…あるのか知らんけど…。出て欲しいねぇ。

そうそう、後日にセブンスドラゴン関連のサントラなどのコーナーを更新します。持ってるのにUPしてないの多かったし、今後にV関連の品も出るだろうからね。




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