水竜クーと虹のかけら |
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親が子供へと注ぐ愛。 それは何よりも しかし、その全てが同じ方向へと向けられているわけではありません。 生みの親、もしくは育ての親というものは、少なくとも子供の数と同数は存在します。 それだけの意思があれば、そこに様々な考え、 人がひとりづつ違うように、親もまた違うのです。 だとすれば、 親の もし同じ性格、気性を持つ子供が居たとしても、親の意思により、まったく違う人間に成長するかもしれない。 その子が導かれる先に待ち受けるのは、誰からも きっと正解などないのでしょう。 しかし、親というものが影響を与える事も確かな事なのです。 ……ここにも、一人の親と、一人の子供がいます。 子である彼が生まれてから15年。 彼も多くの親子と同じように、親の保護を受けて成長してきました。 名前はユニス。 ラファイナ王国において、将来を有望視される青年であり王子。 そして、親の名はイメルザ。この国の統治者、女王です。 ……この話は、その親子の物語。 水竜の一家とは違う、もう一つの家族の話……。
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