水竜クーと虹のかけら |
|
あなたには、大切な人がいますか? 親、兄弟、友達、恋人……。 今のあなたを支えてくれる大切な人。かけがえのない人達。 きっと、誰かしらの顔が浮かんでくると思います。 その人がいるから、いまの自分が自分でいられる。希望を持つ事が出来る…。 しかし、……その人達は、10年後の世界でも、あなたにとって大切な人でしょうか? それを自信を持ってそうだと告げる事ができますか? では、10年前に遊んでいた友達は、どうでしょう? 今もあなたの友達ですか? 仲良くしていた友達、先生、親類、恋人、そして様々な人達……。 その時、大切だと感じていたその人達は、今も変わらず大切でしょうか? いまの大切な人と同様に、大切だと言えるでしょうか? あなたはそうだと自信を持って答える事ができるとしましょう。 じゃあ、相手はどうでしょうか? 自分にとって大切な人は、相手にとっても同じだと言い切れるでしょうか? ここに、水竜クーという小さな女の子がいます。 彼女が体験するのは、そういう話。 大切なものを信じていたいクーと、信じるからこそ悩む変なヌイグルミ……。 これは、そんな二人のお話。 水竜クーの幼い時には、こんな事があったのです────。
|